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スミイカの刺身  [食と料理]

先日 と言ってももう約一ヶ月も前になる。
府中市場の大省商店で仕入れたのはスミイカ について書こうと思っていたのだけれど
記事をアップするタイミングを失って 今になってしまいました。
5、6月のムギイカもいいけれど 秋はイカが美味しくなる季節です。

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形は小さく 10杯で500円でした。

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小さいといても 体長15cm弱はあり 一人分の刺身には1杯でちょうどというほどでした。
もっと大きければ墨袋も大きく 煮物につかったりパスタに和えたりも出来るでしょうが 今回のはそれには小さすぎました。

スミイカもさばき方が簡単なので カワハギに引き続き 写真を使って紹介してみます。

イカを上向きに置き中央付近に縦に包丁を入れます。

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ここの皮は薄く すぐに下にある骨がでてきます。
この骨は昔 イカが貝だった時 イカが貝? イカは昔貝のように殻を持って身を守っていましたが 進化の過程で殻を捨てました。 と言っても一挙に殻を脱ぎ捨てた訳ではなく、 種類によって殻の痕跡が違った形で残っています。

この骨をとると

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薄い膜の下にワタ(内臓)が透けて見えます。
あとは ゲソとワタを引き出し ゲソとワタを切り分け
外皮をむいて さばきは終了です。

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簡単な作業です。 一番難しいのは皮むきぐらい。
スミイカはもともとエンペラ(外側にあるビラビラ)が小さいのでここの部分の皮むきが ちょっとてこずります。
上手くむけずに千切れたエンペラは そのまま口に直行になります。

ちなみになぜこの部分を 『エンペラ』 と言うかと スルメイカのエンペラの形が一番そっくりなのですが
ナポレオンがかぶっていた帽子の形に似ているから ここをエンペラ(エンペラー=皇帝) と言うのだそうです。

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短冊に切って イナダの刺身と盛り合わせました。

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ゲソは塩を振ってちょっと火であぶって これもイナダの塩焼きといっしょにいただきました。

翌日は残ったスミイカを 富順香辣醤(フジュンシャンラージャン)であえてみました。

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ちょうど韓国のフェ(刺身にコチュ醤をつけたり和えたりする)に似たものとなりましたが、フェは少し酸味が効いたものになりますが、富順香辣醤(中国の香辛料が多く入った辛みそダレ)では 八角などの香辛料の香りが立ち 東南アジアっぽくなりました。 これはこれで美味しくいただきました。 
この富順香辣醤は府中市場のアジアンミールで手に入れましたが とても辛い上に量が多い。
使い切るにはかなりの時間が必要です。

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コメント 6

m-grace

いいイカですねぇ~
見ただけで味が、食感が想像できます☆

富順香辣醤、そんなに多いなら少し分けてください^^;ハハ
by m-grace (2008-11-12 11:50) 

kurakichi

m-grace さん
コメントありがとうございます。

富順香辣醤 すごく辛いです。 
が 使い道はいっぱいありそうです。

by kurakichi (2008-11-12 12:02) 

piattopiatto

富順香辣醤
はちみつと併せてくだされ

すると、いい塩梅ですよ
by piattopiatto (2008-11-12 15:32) 

kurakichi

piattopiatto 師匠

ナイスアドバイス ありがとうございます。


by kurakichi (2008-11-12 15:56) 

パトラ

5,6月は、ムギイカと言うのがあるのですか?
私もイカは大好きで、何の料理でも合うので重宝してます。

by パトラ (2008-11-23 13:22) 

kurakichi

パトラ さん
コメントありがとうございます。

ムギイカというのは5、6月にとれる小ぶりのスルメイカのことです。
麦の実る時期にとれるので こう呼ばれています。
この言い方は関東だけかもしれません。
by kurakichi (2008-11-23 14:16) 

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