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江戸東京たてもの園 Again 4 [あの頃]

Again 4 まできてしまいました。
いよいよ茶室です。
三井家と表千家の関係は大変深いものがあるので 茶室は当然窓も小さい小間であろうかと思っていたのですが
 
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実際は窓面が広くとられた 明るい六畳の広間でした。
 
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名前は 『望海床』 と言います。


点前畳の左にある 『望海床』 の扁額がかかる床も凝っていて変わっています。
古材で作られた扉のある棚は神棚なのでしょうか それとも位牌を入れる仏壇なのでしょうか 
枯れて侘びたおももちです。
床の天井も煤竹に茅葺に作っていてこれはまあ良いとは思うのですが この床の下部は
 
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雅な風情の地袋になっています。 イメージの統一性に大分かけます。
この違い棚に茶器を飾り 地袋に道具をしまう かなり特殊な点前ができるようになっています。

軸を飾る床はこの棚床の右にあります。
 
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左脇が斜めに切られた意匠は 以前三井家にあった茶室 国宝 『如庵』 からヒントを得たものなのでしょうか。
ここにも古材で作られた小棚があります。

この茶室も 庭の踏み石を見たときに感じたように 千家的というより遠州的なものに見えます。
 
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障子のさんの意匠も 密庵や孤篷庵の山雲床をまねています。
 
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こちらの地袋も貴族的な華やかさがあり雅なものになっています。

さて この茶室をあとにして 玄関に向かう途中には
 
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板戸に色とりどりの小鳥たちが描かれています。 
 
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また別の戸板には
 
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モノトーンで雀が描かれていました。
他の板戸にも日本の自然が描かれています。
すばらしい建物なのですが 少し疲れました。
やはり あれもこれもではだめなのです。
自分の美意識の中で 捨て去る勇気がないといけません。 
なまじお金があると 結果 悪趣味と言われてしまいます。
八郎衛門高公氏は やはり髑髏が好きな人だったのです。


私には
 
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こちらの方が合っています。

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コメント 4

m-grace

え!?まさか写真に写ってらっしゃるのはご本人!?
最後の二枚がポスターみたいで
サイコーにいいですねぇ☆

それにしても明るい茶室・・・それもまたこだわりなんでしょうね。

by m-grace (2009-03-13 11:00) 

kurakichi

Grace さん

囲炉裏で暖を取っているのは 私ではありません。
私は この人たちよりは もう少し若いです。
by kurakichi (2009-03-13 11:22) 

はなこ

いろりの火はいいですね。
炉端で管理人の方が説明してくれました。
「常に燃やし続けていないと、屋根のわらに虫が湧いて、それを鳥がつつくので、屋根が痛む」とか。
「へぇ~~~っ」 感心した覚えがあります。囲炉裏とわら屋根の関係、そこまで考え付きませんでした。
でも私が行ったのは、板の間だったような・・、違う家かも?
by はなこ (2009-03-13 13:21) 

kurakichi

はなこ さん

はなこさんが入った農家は西ゾーンの三つのうちのどれかだと思います。
この囲炉裏があるのは東ゾーンの天明家です。
畳なのはこの家だけっだったと思います。
by kurakichi (2009-03-13 16:12) 

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