グレン・グールド　１　：雲が流れる如く：SSブログ

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グレン・グールド　１　　[テレビ・ラジオ] [編集]

NHK教育テレビの　夜１０時２５分からの番組が　今年の４月に　『知るを楽しむ』　から　『知る楽』　になってからは　少し軟弱になったというか　テイストが合わなくなって　あまり見ていませんでした。
しかし　８月５日（水）から４週にわたり　昨年　『知るを楽しむ』　の　『私のこだわり人物伝』　で放送された　
　

『グレン・グールド　鍵盤のエクスタシー』　が　再放送されることを知り　
さっそく　第１回　『伝説の誕生』　を見ました。

私はグールドが亡くなってから　彼の１９８１年録音の　ゴールドベルク変奏曲を初めて聴き　
驚き　とても好きになってしまったのです。
これが　解説の宮澤淳一氏の言うところの　『グールド体験』　の洗礼を受けたということなのです。
まだ　グールドを知らない人に　グールド体験のきっかけになればと思い　この番組について少し書いてみます。

グールドは　伝統をガチガチに重んじるヨーロッパではなく　カナダで生まれ育ったこともあり　その演奏は型にとらわれないもののでした。　そのため
　

　
いろいろ批判を受けることも多かったのです。　しかし
　

で　今まで聴いたことが無い音楽を聴かせてくれたのでした。

ここで　いかに彼がそれまでの解釈と違った演奏をしたかということは　彼の解説付のモーツァルトの演奏
　

を見ていただければ　その一端を知ることが出来ます。

ニューヨークのコロンビアレコードの３０丁目スタジオで１９５５年に録音された　ゴールドベルク変奏曲が世界的なレコードデビューなのですが　彼の最後のレコーディングも　ゴールドベルク変奏曲で　１９８１年にこれも３０丁目スタジオで録音されています。
彼のデビューとラストレコーディングが　ゴールドベルク変奏曲であったことが　この変奏曲自体　アリアのあと３０の変奏曲があり　最後に再びアリアで終わる構成になっていることと符合して　
　

不思議な因縁を感じます。

ちなみに　ゴールドベルク変奏曲（１～７）は
　

で　このアリアの部分は　映画　『羊たちの沈黙』　や　『ハンニバル』　で使われていました。

とまあ　グールドの魅力はつきないのですが　第２回は　『コンサートは死んだ』　では　彼がなぜコンサート活動をやめレコーディング活動だけを行ったのかについて語られる予定です。
放送はNHK教育テレビ　８月１２日（水）午後１０時２５分からです。
なお　この第１回　『伝説の誕生』　の再放送は　８月１２日（水）午前５時３５分からです。