グレン・グールド ３ [テレビ・ラジオ]
NHK教育テレビの 『グレン・グールド 鍵盤のエクスタシー』 の３回目は
『逆説のロマンチスト』 でした。
この回で取り上げていたことは コンサート活動をやめてからレコーディング活動のみを行っていたグールドの演奏が 『エキセントリック』 と 『ロマンティック』 の二つの異なった側面を持っていて この大きな触れ幅がどのようにグールドの中に存在していたかを解き明かすものでした。
私のような門外漢にはよく理解できないのですが ピアノ演奏におけるロマンティックとは１９世紀のロマン派音楽といわれる作曲家の曲を情感あふれるように演奏することのようです。
一方 エキセントリックな演奏とは それまで行われてきた演奏とはまったく違う解釈で演奏を行うことで聴衆を驚かし その音楽の違った面白さを引き出すことのようでした。
私にはグールドの音楽を追求する中ではそれほど大きな違いはなかったのではないかと思うのです。
深い感情表現が必要な楽曲に対しては
グールドは底なしのロマンティストであったわけで
音楽の面白さを追求するときは
意図的にエキセントリックになる部分はあったにせよ
グールドが美しいと思うことを追求していたことには何ら変わりはないのです。
前回の放送の中で取り上げられていたバーンスタインとの競演でのエピソードでは グールドはブラームスをロマンティックに演奏しようとし 感情を込めるために極端に遅くピアノを弾いたのですが かえってこれがエキセントリックな演奏とされてしまったところにも ロマンティックとエキセントリックが対立する概念ではないことが分ります。
表現芸術には音楽のほかに演劇がありますが 演劇の方が音楽に比べてはるかに自由度があるようです。
シェークスピアの作品を演ずるのに昔の衣装のままでなくてもよいし、台詞さえ変えても許されます。
蜷川シェークスピアが成立する自由度は 音楽世界にはまだないのです。
グールドの挑戦は彼のエキセントリックな演奏だけにとどまらず それまで連続した演奏でしか録音されなかったレコーディングでも
２０テイクもの中から良い部分を切り張りし 理想の作品を作り上げています。
ビートルズもピッチを変えたり切り張りしたりして作品を作っていますが クラシックではあるまじき行為にグールドは挑戦していたのです。
それにしてもオープンリールでの作業はかなり大変だったと思います。
さて 第４回 『最後のゴールドベルク』 は
NHK教育テレビ ８月２６日（水）午後１０時２５分からです。
『逆説のロマンチスト』 でした。
この回で取り上げていたことは コンサート活動をやめてからレコーディング活動のみを行っていたグールドの演奏が 『エキセントリック』 と 『ロマンティック』 の二つの異なった側面を持っていて この大きな触れ幅がどのようにグールドの中に存在していたかを解き明かすものでした。
私のような門外漢にはよく理解できないのですが ピアノ演奏におけるロマンティックとは１９世紀のロマン派音楽といわれる作曲家の曲を情感あふれるように演奏することのようです。
一方 エキセントリックな演奏とは それまで行われてきた演奏とはまったく違う解釈で演奏を行うことで聴衆を驚かし その音楽の違った面白さを引き出すことのようでした。
私にはグールドの音楽を追求する中ではそれほど大きな違いはなかったのではないかと思うのです。
深い感情表現が必要な楽曲に対しては
グールドは底なしのロマンティストであったわけで
音楽の面白さを追求するときは
意図的にエキセントリックになる部分はあったにせよ
グールドが美しいと思うことを追求していたことには何ら変わりはないのです。
前回の放送の中で取り上げられていたバーンスタインとの競演でのエピソードでは グールドはブラームスをロマンティックに演奏しようとし 感情を込めるために極端に遅くピアノを弾いたのですが かえってこれがエキセントリックな演奏とされてしまったところにも ロマンティックとエキセントリックが対立する概念ではないことが分ります。
表現芸術には音楽のほかに演劇がありますが 演劇の方が音楽に比べてはるかに自由度があるようです。
シェークスピアの作品を演ずるのに昔の衣装のままでなくてもよいし、台詞さえ変えても許されます。
蜷川シェークスピアが成立する自由度は 音楽世界にはまだないのです。
グールドの挑戦は彼のエキセントリックな演奏だけにとどまらず それまで連続した演奏でしか録音されなかったレコーディングでも
２０テイクもの中から良い部分を切り張りし 理想の作品を作り上げています。
ビートルズもピッチを変えたり切り張りしたりして作品を作っていますが クラシックではあるまじき行為にグールドは挑戦していたのです。
それにしてもオープンリールでの作業はかなり大変だったと思います。
さて 第４回 『最後のゴールドベルク』 は
NHK教育テレビ ８月２６日（水）午後１０時２５分からです。
こんばんは（・ω・○）
アタシは1回目から見るほうがいいですよね。
でも、4回目から見てみますｗ
by 華蓮 (2009-08-25 19:52)
華蓮 さん
4回目だけでも面白いと思いますよ。
また再放送してくれると良いのですが。
by kurakichi (2009-08-25 20:27)
「その小節の前は7は合わない、差し替えよう」等
映画の編集作業さながらでやすな。
どの分野にも、新しい手法を否定する自称正論派保守派はいやすな。
そして、その分野の歩んできた歴史が永ければ永い程
保守派の壁も厚い様でやすな。
by ぼんぼちぼちぼち (2009-08-25 22:28)
ぼんぼちぼちぼち さん
表現者は 本来孤独なんですね。
by kurakichi (2009-08-25 23:47)
才能というものが恐怖心を呼んだのでしょうか？
でも、あの、声を出す感じ。
練習なら、ありなんですが・・・・。
基本、好きな演奏家の一人です。
by ulyssenardin36000 (2009-08-27 21:56)
ulyssenardin36000 さん
私も好きです。
by kurakichi (2009-08-28 08:44)