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メシアンを聴きにいった  [MUSIC]

今年も11月8日に近藤伸子さんの
 
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ピアノリサイタルに行ってきました。

近藤伸子さんは 20世紀のピアノ曲シリーズ と Kondo Nobuko Plays Bachシリーズ を毎年交互に行っていて 今回は 20世紀のピアノ曲シリーズ のオリヴィエ・メシアンでした。

前回は2011年10月26日に浜離宮朝日ホールで行われた
 
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バッハのフランス組曲全曲で、その日の記事はアップするタイミングを逸してしまいましたが とても心地良い演奏会でした。

今回は現代音楽の範疇のメシアンで、わかりづらい現代音楽も近藤さんご自身が書かれている解説が理解の大きな助けになりました。
メシアンについて知りたい方はwikipediaをご覧いただくとおおよそのことがわかります。
この日は
 前奏曲
 4つのリズムエチュード
 鳥のカタログ
 世の終わりの四重奏曲
演奏され メシアンのさまざまな面に触れることができました。
メシアンの音楽は近藤さんの解説から読み取ると 音価 という概念を使い理論的に作られています。
解説のなかに モード という言葉があって これは日本語では 旋法 といわれ 私には50年代にマイルス・デイビスが始めたモードジャズの概念と共通するもののように感じました。
事実 教会のオルガニストであったメシアンはジャズの根底である即興演奏が得意だったとのことでサントトリニテ教会に多くの人が彼の即興演奏を聴きに行ったという逸話が残っています。

もちろんこの日の演奏では即興はないのですが 音の強弱、リズムの多様性は私の好きなジャズにも通ずるところがありとても楽しめた演奏会でした。

さて今回の会場は東京文化会館小ホールで近藤さんのシュトックハウゼンを聴きに来て以来4年前ぶりです。

東京文化会館は前川國男氏の作品で小ホールは ほぼ真四角でコンサートホール然とした浜離宮朝日ホールとは違い
 
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全体がひし形というか 変わった形をしていて 照明もステージを照らすもの以外は間接照明で
壁際のペンダントも
 
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工夫されています。
天井と壁との接合部も
 
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間接照明になっています。
またこの天井に彫られた穴と 音響効果のために(?)ステージの両側のコンクリート壁に施された意匠にjun-arさんがリスペクトしているル・コルビュジェに学んだ前川國男らしさが出ています。

今回も内容が深くとても良い
 
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演奏会でした。

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