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幾何学のアーキテクチャを聴きに行った  [展示会・展覧会・イベント]

7月4日に
 
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幾何学のアーキテクチャを聴きに行ってきました。
昨日の記事の 殿ヶ谷戸庭園と岩崎家 のレクチャーはこの日の翌日で この日の前日はストーリを理解するのに若干パワーが必要な攻殻機動隊を観に行っていますので、結果三日連続の知的活動でした。
ということで私のオツムもお疲れ気味です。

場所は
 
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5月14日に行った小石川植物園に併設してある
 
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東京大学総合研究博物館小石川分館です。
この建物は
 
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東京大学医学部の母体の東京医学校の校舎を移設して今は東京大学総合研究博物館になっています。
小石川植物園からも入ることができますが植物園へは戻ることができないのでご注意を
レクチャールームは
 
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二階にあって
 
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天井むき出しの部屋で白い箱状の仕切り壁が空調装置になっています。

講師の本田晃子さんはお話も上手いのですがなんといっても美人です。
その時はドンドン知識が頭に入ってきたと思えたのですがいざブログに書いてみようとすると、、、

今回の講義の副題は
 
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眼と革命、眼の革命 イワン・レオニドフによる新たな建築形態の探求
とあり1917年のロシアにおける十月革命以降の建築家イワン・レオニドフの設計活動についてのものでした。
革命後は過去の様式とは無縁で「機能が形態を決定する」という考え方の構成主義建築が主流になりました。
その中でイワン・レオニドフは新しく手に入れた飛行機からの俯瞰の写真や月のクレーター写真からそこに幾何学的形態を見つけだし設計に利用していきましたが 一目は置かれるものの実際彼の設計でできた建物は皆無に近いものでした。
しかし彼の設計の
 
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太陽の都は美しい。
 
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模型の影も美しい。

絶対権力者スターリンにとっては機能美は単に装飾を取り去った大量生産のチープな建物の方便であって 今でもモスクワにはあのおとぎの国のような教会が残っていることを考えるとスターリンの本質はかなり前時代的なものにとどまっていたと思われます。
そのような状況の中でレオニドフはスポイルされてゆくわけなのです。
かれはその後
 
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生物学者ヘッケルの影響を受け建築の有機化を試みましたがそれも未完に終わっています。
この有機化の概念は丹下健三氏の東京計画にも影響を与えたと言われています。

この日も脳のしわが一つ増えた気になりました。

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コメント 6

斗夢

わたしの脳では考えもつかないようなことを研究している人がいるんですね。
by 斗夢 (2015-07-07 05:06) 

楽しく生きよう

おもしろそうですね。

by 楽しく生きよう (2015-07-07 07:14) 

風来鶏

毎日何億個の脳細胞が死滅しているそうですので、知的刺激により脳を活性化させて、死滅した以上に脳細胞を増やすことが大切ですね(^_^)v
by 風来鶏 (2015-07-07 07:50) 

kurakichi

斗夢 さん

確かに。
え~そんなこと研究しているの?
知らないことがいっぱいあります。

by kurakichi (2015-07-08 01:07) 

kurakichi

楽しく生きよう さん

この講義もただでした。
探せばタダで楽しめることがいっぱいありますね。

by kurakichi (2015-07-08 01:08) 

kurakichi

風来鶏 さん

私の脳はもう半分以上死んでいるのかもしれませんね。

by kurakichi (2015-07-08 01:10) 

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