盛り場はヤミ市から生れた

圓常寺のお墓をさまよってから帰路についたのですが新宿駅までには
　


ここ、思い出横丁 があります。
私には思い出横丁よりは ションＸＸ横丁の方がしっくりきますが、、、

その 思い出横丁 は平成１１年（１９９９年）に火事を出し　その三分の一ほどを焼失し
　


耐火建築のものにおきかわっています。
確かこの時　いっそのこと全部再開発でビルにしてしまえと言う意見もあったと記憶していますが
焼失を免れた店舗は
　


今も棟割長屋形態のお店で営業しています。
棟割長屋とは隣同士の柱が共通で壁はコンパネ１枚といった作りです。
思い出横丁 を
　


抜けて出たところのある
　


新宿パレットビルは営団地下鉄（現東京メトロ）が建てたビルですが当時は新宿西口会館といいました。
この土地は地下鉄丸ノ内線の荻窪駅までの延伸のために持っていた土地でしたがマーケット（ヤミ市）の人たちに占拠されていていろいろあったあげくにこのビルを建てマーケットの人たちをテナントとして入居させたという歴史を持っています。
この辺りのお話は 西新宿物語 に面白く書かれています。

なぜヤミ市の話が続くのかというと　実は正月に
　


盛り場はヤミ市から生まれた を読んだからです。
この本は新橋、新宿、池袋、渋谷、吉祥寺等々個別に戦後ヤミ市ができそれが変化無くなって行ったのかを解説しています。
新宿のヤミ市は５つのテキヤが仕切っていてその区割りは
　


このようになっていました。
思い出横丁辺りは安田組が仕切っていたことが分かります。

旧青梅街道を境にして駅側は大資本によってビル化され　それは小田急百貨店、パレットビル、小田急ハルクなどですが言ってみればこちらは綺麗な表づらであって　反対側には思い出横丁、ぼるがなど戦後の混乱期を思い出させる何かが残っています。
さて私はその旧青梅街道であったアンダーパスを抜けて
　


新宿駅東口にでて家路につきました。

タグ：思い出横丁 ヤミ市 西新宿

コメント 4

思い出横丁は何回か立ち寄ったことがありますが
案内人がいないと入りにくいですね。
闇市の歴史は興味あります。
石井光太さんの浮浪児の話を読み、上野の地下街を
歩きました。まだ面影が残っているのです
戦後と共に忘れてはならない事のような気がします
by majyo (2016-01-11 18:21) 

majyo　さん

はい、常連さんと一緒でなければ入りにくいですね。
戦中戦後の悲惨なことを忘れてはいけないですね。

by kurakichi (2016-01-12 14:43) 

ションＸＸ横丁・・・近くに行くと気になって、もう何回通りながらのビデオを撮っていることか。そういえばここで食べることがなくなりましたね。
by sig (2016-01-13 21:31) 

sig　さん

ここもだんだん外人の観光地になってきていますね。

by kurakichi (2016-01-14 00:41)