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JJに似ているといわれて うれしかった [あの頃]

私のブログを読んでいる女性から
「あなたは JJに似ている」と言われて
「JJって 賀来千香子がモデルやってた雑誌?」などと とぼけて答えてみたものの
本当は 『JJ』 と聞いたときすでに 『JJ』 が何を意味するかはピンときていた。
みなさんはご存知だろうか 『JJ』 こと 植草甚一氏のことを。
高校のときだったか大学に入ってからだったか 友人のシゲトが 「こいつ すっごいんだ、ほんとうに すっごいんだ」 と興奮して貸してくれたのが 『雨降りだからミステリーの勉強をしよう』 だった。
それからの一時期は 『JJ』 ばかり読んでいた。
『ぼくは散歩と雑学がすき』、『こんなコラムばかり新聞や雑誌に書いていた』 などなど手当たり次第だった。

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まねをしているわけではないのだが 自分でも この記事のタイトルからして 『JJ』 っぽいと思ってしまう。
平凡社のコロナ・ブックス 『植草甚一スタイル』 に川本三郎氏が 植草甚一氏の文章について書いている。

 植草甚一の文章は〝散文の文体〝である。 天気がいいから渋谷に出かけた。 百軒店の古本屋にアメリカの雑誌やペーパーバックがたくさんでていたのでそれを買った。 ひと休みしようと喫茶店に入り、コーヒーを飲みながら、買ってきた雑誌をぱらぱら読んでいたら、ヒッチコックに関する面白い記事が出ていた。 さてヒッチコックは‥‥
 といったスタイルをとる、

確かに自分の書き方もこんなスタイルになっている。 あの頃読んだ植草甚一氏の影響はかなり大きい。

「あなたは JJに似ている」 といってくれた女性は 私よりずいぶん若い。 
「なぜ JJ のことを知っているのだ」 という疑問が起きる。
彼女は 世田谷文学館の 『植草甚一 マイ・フェイヴァリット・シングス』 をみて植草甚一氏に興味を持ったようだ。
植草甚一氏が若い人にも愛されていて 何かうれしい気持ちになってしまった。

この記事を書いていて そういえば雑誌 『宝島』 の前身 『Wonder Land』 の創刊号がどこかにあったはず と思い 押入れをひっくり返してみたが 見つからなかった。
『Wonder Land』 は見つからなかったが 「あれれ」と思ってしまう古い雑誌がいくつか出てきた。 これについてはまた次の機会に。



タグ:植草甚一
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