柳宗民さんが好きだった [園芸]
道端にカタバミを見つけると 柳宗民さんを思い出す。
2年前 突然亡くなられた時は悲しかった。
NHKの 『趣味の園芸』 でお見受けしたあの笑顔と優しい口調は今も忘れない。
柳宗民さんのお父さんは 下手物と呼ばれた日用雑器に目をむけ 『民芸運動』 を起こされた柳宗悦氏である。
柳宗民さんは そういった父親の血を引き 人が嫌う雑草にも優しい目を向けている。
著書 『雑草ノオト』 の 『ジシバリ』 の最後で
草取りは、農作業の中では、面倒で、意外に骨が折れ、誰もが嫌がる仕事だが、私にとってはもう一つ嫌なことがある。 それは、精いっぱい生きている草を抜き取らねばならぬ辛さだ。
と書いていて 柳さんの優しさが伝わってくる。
私などはわがままで 自分の花壇に生える 生命力旺盛な雑草を憎憎しく思う反面、アスファルトの割れ目で可憐な花をつけた雑草を見つけると 『同士 お前もがんばっているな』 などと すぐに自分の気持ちを投影してしまう。
雑草は嫌われたり共感されたり、その存在自体が厄介なのである。
>精いっぱい生きている草を抜き取らねばならぬ辛さだ。
こういう感情を持てる人が好きです。
by アヨアン・イゴカー (2009-10-16 09:05)
アヨアン・イゴカー さん
柳さんは 素晴らしい人でした。
by kurakichi (2009-10-16 09:55)