寺珈屋で筧さんの絵を買った [あの頃]
寺珈屋で筧さんの絵を買った。
大学を卒業し 仙台でサラリーマン生活を始めた年(1977年)、お盆休みに帰省したときに 寺珈屋で筧本生(かけい もとなり)氏の個展が開かれていた。
筧さんは1975年に東京造形大を卒業し、渡仏した。 そのときパリで描いてきた絵の個展だったのだろう。
パリのカフェかレストランか 老夫婦と思われる二人が並んで座っている。
強い色はソファーの暗い赤だけで 全体に白っぽいグレーでまとめられている。
頭が少し大きく描かれているところに のちの筧さんらしさが見受けられる。
何か言いたげに隣の太った夫を見るやせた妻。 そのまなざしは意外と柔らかい。
静かに遠くを見る夫の目にも優しさがある。
『いろんなことがあったわね』
『ああ でも 私は楽しかったよ』
この夫婦 結構仲がいいのかもしれない。
仙台の一人暮らしのアパートの壁にかけてから もう30年。
この二人が 一番長く私といっしょにいることになる。
今 この絵は 私の部屋で孫文の 『博愛』 といっしょにかけられている。
大学を卒業し 仙台でサラリーマン生活を始めた年(1977年)、お盆休みに帰省したときに 寺珈屋で筧本生(かけい もとなり)氏の個展が開かれていた。
筧さんは1975年に東京造形大を卒業し、渡仏した。 そのときパリで描いてきた絵の個展だったのだろう。
パリのカフェかレストランか 老夫婦と思われる二人が並んで座っている。
強い色はソファーの暗い赤だけで 全体に白っぽいグレーでまとめられている。
頭が少し大きく描かれているところに のちの筧さんらしさが見受けられる。
何か言いたげに隣の太った夫を見るやせた妻。 そのまなざしは意外と柔らかい。
静かに遠くを見る夫の目にも優しさがある。
『いろんなことがあったわね』
『ああ でも 私は楽しかったよ』
この夫婦 結構仲がいいのかもしれない。
仙台の一人暮らしのアパートの壁にかけてから もう30年。
この二人が 一番長く私といっしょにいることになる。
今 この絵は 私の部屋で孫文の 『博愛』 といっしょにかけられている。
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