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バウハウス展を観てきた [展示会・展覧会・イベント]

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6月15日 上野の東京藝術大学美術館で開催されている 『バウハウス展』 を観てきた。
バウハウスについてはご存知の方も多いと思うが 1919年に開設された美術工芸学校なのだが 今回はその後期 デッサウに学校が移って(1925年)からのものだった。
バウハウスについて興味を持ったのは17、8歳の頃だったと思う。
その目的である 『生活の中に優れたデザインのものを』 という考え方に大きくひかれた。 そしてモダンデザインと呼ばれる シンプルで直線的なデザインにあこがれた。
今回 ブロイヤー、ローエ、リートフェルトがデザインした椅子をはじめとして その当時に創られたものを見ることができた。
もともとバウハウスはマイスターと呼ばれる親方徒弟制度を基礎として作られたと聴いていたので 仕上げ技術もさぞかし素晴らしいものであったであろうと期待していたのだが 案に相違して仕上げの粗雑さにまず驚いた。 金属加工の仕上げについては素晴らしかったが バウハウスが技術の面ではなく デザインの面で評価されていることを改めて納得した。
また ティーポットのデザインに顕著に現われている日本の影響にも驚いた。 19世紀後半からのジャポニスムはアールヌーボーや印象派の絵画だけにとどまってはいなかったのだ。
このバウハウス・デッサウ校は1932年ナチにより閉鎖されるが その影響は全世界におよんでいる。
『日本の文化を吸収し変形したものを また 日本が吸収し変形し それがまた 』 といった文化の連鎖を見ることができたことが今回の大きな収穫だった。  

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お土産に図録とステッドラー社のシャープペンシルを買った。

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