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三鷹を歩いてみたら   [散歩の途中で]

三鷹の街は 太宰にあこがれている人にとっては 聖地であり そぞろ歩きも楽しい街には違いないが そうでもない者にとっては わざわざ電車に乗って出かけるような街ではない と思っていた。
先日 三鷹駅の南口から三鷹市役所に向かう通りを散歩してみた。
いやいや この街も かなりディープな面を持っている。

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通りの両側は 十階位の耐火建築 (下層階が店舗 その上が住居) にほとんどなっているが
所々に木造の2階屋が ガンとして 残っていたりする。

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そこは こだわりの喫茶店だったり 今は珍しい 貸し本屋だったりして その頑なさをうかがい知ることが出来る。

新しくなったビルの中にも建て替える前の雰囲気を少しでも残そうとしている喫茶店がある。
この日は そんな喫茶店 『文鳥舎』 でコーヒーを飲んだ。

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店内には ここが以前たばこ屋であった名残のショーケースが置かれていたり 店の一方の壁際には 座布団が置かれた高座が作られている。
ここの店主は早稲田のOBと思われるが、落語とラグビーへの半端ではない思い入れが伝わってくる個性の強い店だった。  
 http://www12.plala.or.jp/bunchousha/00_top/hontai.html

また 三鷹にゆかりのある文学者は太宰だけではない。 通りには 武者小路実篤の記念碑や 
山本有三少年の像が置かれている。

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実篤先生が 『人間萬歳』 と書かれた文字の上に地球儀と思われる玉が乗っているのだが 道の向かいにはパチンコ屋があるため、一瞬 『パチンコ萬歳』 と書いてあるのではないかと思ってしまう。 まあ この辺の冗談は 南瓜や茄子が大好きな庶民的な先生のことだから 笑って許してくれるとは思う。
しかし 『山本有三少年の像』 が見上げる視線の先にある看板には驚いてしまった。 

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「僕はこんな看板を見るためにここにいるんじゃないのに」 

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といっている言葉が聞こえそうなくらい こちらの像は悲しい状況に置かれていて 思わず涙してしまった。

まずは 『長崎屋』 なのか 『丸正』 なのか はっきりしてくれ。


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