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やぶ蚊をたたいて考えた [自然]

庭仕事をしていると この時期 やぶ蚊の襲撃にほとほと悩まされる。

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写真は 私の腕に止まったやぶ蚊を撮ったものだが 注射器の針のような口を しっかり刺しているのがわかる。

下水道や排水施設が整備された今日では コガタアカイエカはあまり見かけなくなった。
しかし 白と黒のシマシマのやぶ蚊は その数を減らしていない。
6月の初めの頃は まだひょろひょろと 弱々しく飛んでいたヤツラも この時期は俊敏に飛びまわり襲ってくる。
『ヤツラ』 といっても メスであることはご存知だと思う。 メスの蚊は卵を作り生むために 栄養源として動物の血を吸うのである。
飛びまわるヤツラを両手でピシャと叩き潰そうとしても 予測の出来ない飛び方に翻弄されるばかりである。
血を吸おうと腕や足に止まったところを見計らってたたかないと うまく捕殺することが出来ない。

写真を撮るときにどうして やぶ蚊が逃げなかったのか ここで種明かしをしよう。 次の写真を見てもらおう。

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やぶ蚊が刺したことを確認したら ギュッと腕の筋肉に力を入れるのである。 どうもやぶ蚊は皮膚の細胞の間を選んで刺しているようだ。 腕に力を入れると刺した針の周りの細胞に力が加わり 針が抜けなくなる。
写真をよく見ていただければわかるのだが ヤツは6本ある足の前4本に力を入れて 必死になって針を抜こうとしている。 しかし針は抜けなく 絶望感に陥っているのである。 後ろ足2本でバンザイしても もう遅いのだ。

草花の手入れをしているのか やぶ蚊と戦いに庭に出ているのかわからなくなるほど ヤツラは執拗に攻撃してくるし、数も多い。
雨水がたまりそうなところを見つけては直しているのだが それこそ涌くように 次から次へと やぶ蚊が生まれてくる。

いっそ殺虫剤を庭に撒いたらと思う人は多いが 殺虫剤の全面散布は やぶ蚊も死ぬが クモや他の昆虫も殺してしまうことになり 庭の生態系を壊すことになる。 が こんな庭程度の範囲であれば やぶ蚊はすぐにどこからかやってくるし 生態系もすぐに元通りになる。 (実際 昔 やってみた) 
だったら地域全体でやってみたらどうだろう。 町内規模でやっても これまたすぐに元に戻ってしまう。 昔は害虫としてハエの発生も問題になっていて よく町内で殺虫剤の散布をしたが 思ったほどの効果は無かった。
今ハエの発生が少ないのは 上にも書いた下水道の整備や生ごみの徹底回収などによる衛生管理の強化によるところが大きい。
では もっと地域を広げてやってはどうだろうか。 この場合は 地域全体の生態系の破壊こそが大きな問題となってしまうことは明らかだ。

先日 やぶ蚊の問題は取り上げられなかったが なにやら 『エコ』 だとか 『環境』 だとか 『地球に優しい』 だとかいったことに関する サミットが開かれていたが 『皆でこれから考えて行こうね』 ぐらいの結論しか得られなかったようだ。 
世界中の頭のいい人たちというか 力を持った人たちが集まって この結果である。  
私としては あまり生態系を崩すことなく 地道にやぶ蚊と戦っていくのが せいぜい出来ることだと思っている。


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コメント 2

彩

私もこれからやってみようと思います❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️
by (2014-09-10 19:06) 

kurakichi

彩 さん

デング熱の問題が表面化した今はまず蚊に刺されないように努力することが重要です。
蚊がいそうなところには近寄らない。
虫よけの薬を使う。
などの対策をまずしてくださいね。

by kurakichi (2014-09-10 20:33) 

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