野川の今昔

私の家の近くに野川という川があります。



今の姿は上の写真のようにかなりの川幅を持っています。

源は国分寺にある日立中央研究所内にある池とお鷹の道の真姿の池なのですが　


　　　　　　真姿の池から流れ出す湧水


国分寺崖線　通称　『ハケ』　の多くの場所から清水が湧き出し　この野川に注いでいます。



その一つは　殿ヶ谷戸庭園の池であったり、



貫井弁天であったりします。

昔は生活廃水が流れる汚い川でしたが、　それでも　小さい頃はザリガニなどを獲ったりして　よく遊んでいました。　
またこの川は　台風が来たり長雨が続くと　よく氾濫しました。
やがてこの野川も拡幅されたり、水路を変更されたりする改修工事が行われ、



氾濫するようなことはなくなりました。　
今は生活廃水も下水に流されるため　いつも綺麗な水が流れて　鴨も生活できる川になっています。





今から５０年ほど前の写真に　野川が少し写っているものがありました。



上の写真と比較するため　ほぼ同じ場所から写真を撮ってみました。



川の脇にあった畑が住宅になり、崖の上に見えた洋館や神社の森も見えなくなっています。
昔見知っていた風景はもうすっかりなくなってしまいました。

川幅の拡幅と水路の変更のために　何軒もの家が立ち退きになってます。　この川はそういった行政の上に出来上がっています。
東京都ではここ数年にわたり地下に　一時的に雨水をためる巨大なトンネルを造っています。　
道路のアスファルト化と耕地や自然林の減少で雨水は一気に川へと流れ込み　増水にたえられない川は氾濫し被害をもたらします。　
その対策にこの川の増幅も行われました。　少し下流に行くと　野川公園と武蔵野公園の二つの公園がありますが　ここは増水に備えて貯水池になるくぼ地が作られています。　
公園になる前　ここはゴルフ場でした。　ゴルフ場をつぶして自然を取り戻し、治水に役立てた行政には　『よくやったと』　私は言いたいのです。

話は少し変りますが　



夜　庭先でアライグマが猫のえさを食べていました。
おそらくペットが逃げ出したか　飼い主が放したものが野生化した個体と思われます。
いま　新宿歌舞伎町には数十匹のアライグマが生息すると聞いています。
カミツキガメ、蛇やワニなどの出没ニュースも最近よく耳にします。
変った動物を見かけるようになっても単純に自然が戻ってきたと喜ぶことができません。

タグ：野川 国分寺崖線 はけ

コメント 5

以前、テレビで「アライグマは本当に何でも洗って食べるのか？」
なる実験を見たことがありやす。

本当に何でも洗うんでやすね。
で、カステラを与えたところ、これも例外ではなく
両手をしょこしょこさせながら、消失してゆくカステラの触感に
「あれ？あれ？？あれれー？？？」
という様子がとてもおかしかったのを憶えていやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2008-10-13 21:37) 

ぼんぼちぼちぼち さん
コメントありがとうございます。

当惑の表情ができる動物ってどこか可笑しく　可愛い。
そんなところにもアライグマの人気があるのでしょうね。


by kurakichi (2008-10-14 00:53) 

確かに、どこからか逃げ出してきた動物を目にすることってありますね。蛇とか。神戸の山の手ではイノシシが人間と共存していて面白いですよ♪大学時代によく見ました。
自分が昔住んでいた場所、今と比較すると面白いですね。
私も見に行きたくなっちゃいました。
by m-grace (2008-10-15 08:45) 

m－grace　さん
コメントありがとうございます。

残念ながらイノシシはまだ見たことがありません。
昔は青大将が庭に住んでいてよく見かけましたし　近くの大学の脇の道ではここ何年かヤマカガシが車に轢かれているのを見ました。
人間が増えて彼らが住みにくい状況にはなっていますが　どっこいしぶとい奴はまだいます。
車で５分ほどの友人宅にはよく　ハクビシンが出没するそうです。

by kurakichi (2008-10-15 08:54) 

最近はテレビでペットのいろんな出没をみますが、逃げ出したとは
思えません。
自分の都合で放出する人の気がしれません。
まったく、身勝手な人が多いと思います。
by パトラ (2008-10-21 23:08)