大久保の記憶　：雲が流れる如く：SSブログ

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大久保の記憶　　[あの頃] [編集]

私が大学生だった頃　大久保駅を時々利用していました。
この大久保駅周辺には　所謂　『連れ込み宿』　今で言うファッションホテルが多く

駅のホームからの景色は　あまり変わっていません。
が　改札を出るとその変わり方に驚いてしまいました。
歩行者の携帯でしゃべっている言葉が　まず日本語ではないのです。
韓国語であったり、中国語であったり、英語であったり　ここは日本なのかと疑ってしまいます。

お店の看板は特にハングルが目立ちます。

こんなお店や

こんなお店が乱立しています。

学生の頃この駅を利用していたのはホテルを使うためではありません。
ここから１０分ほど歩いた明治通りに面した　あるお屋敷に時々伺っていたのです。
そこは　私の小学校～中学校時代の同級生の家で　彼女の叔父さんに当たる人がかなり有名な指揮者で　彼女自身もその当時ドイツリートを学んでいました。
まあ　それはすごいお屋敷で　グランドピアノがドーンと置かれたレッスン室がありました。
そこに音楽家の卵たちがよく集まり　練習したり議論したりする　大変アカデミックなサロンだったのです。
そして彼女は　熱烈なワイセンベルグの追っかけで　よく　ワイセンベルグのレコードを聞かされました。
また　彼女のお母様が作ってくれる料理がすばらしく　その家に招かれて食事をするのも　私の楽しみの一つでした。
そのお母様は　それこそ深窓の令嬢でいらっしゃったようで　私たちが押しかける少し前までは　料理など作ったことがなかったらしいのです。　しかし　あるとき目覚め　料理教室へ通うようになったのだそうです。　
特に　丁寧に作られたベシャメルソースのドリアは絶品でした。
先日　大久保界隈を歩いていて　こんなことを思い出しました。