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グレン・グールド 2  [テレビ・ラジオ]

NHK教育テレビの 『グレン・グールド 鍵盤のエクスタシー』 の2回目は
 
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『コンサートは死んだ』 でした。

グールドは自分が真剣に音楽に向き合うことが大事であって コンサートが苦痛だったのです。
彼は 「芸術の目的は アドレナリンの瞬間的な分泌にあるのではなく 驚きと落ち着きの状態を ゆっくりと一生をかけ構築してゆくことにある。」 といい
そして 1962年 フーガの技法 を演奏するコンサートで 
 


   この映像はその時のものではありませんが参考まで

アドレナリンの瞬間的分泌=興奮 である拍手をしないでほしいと演奏の前にお願いをしたりもしています。

また これはグールドがバーンスタインと一緒に残したバッハのピアノコンチェルト1番です。



この画像も古いのですが 引き込まれてしまいます。
同じく1962年の出来事なのですが グールドとバーンスタインはブラームスのピアノコンチェルトを演奏する際に意見が合わず バーンスタインは演奏開始の前に 聴衆に向かって 意見が合わないことを話し 「協奏曲演奏に際し 指揮者とソリストのどちらが偉いのか、 皆さんは今までのどのような演奏とも違う驚くべき演奏を聴くことになるでしょう」 といっています。
そしてこのコンサートは批評家から散々非難されました。

グールドにとって コンサートは毎回おなじみの演奏の繰り返しで 決して創造的な活動ではなかったのです。
そして1964年にコンサート活動をやめてしまいました。
彼は聴衆の求める 演奏者 ではなく 創造者の道をとったのです。

番組では グールドがコンサートをやめたもう一つの理由として 作曲家になりたかった ということを上げ検証しています。

この検証に 高橋悠治氏が登場し シェーンベルクの影響を説明し 「これは作曲家ではないと」 と言っていました。
久しぶりに見た 高橋悠治氏は
 
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大工の棟梁みたいになっていて ちょっとこれには驚きました。

この後 グールドはスタジオににこもった活動を始めるわけですが それについては

第3回 『逆説のロマンティスト』 で話されます。
放送はNHK教育テレビ 8月19日(水)午後10時25分からです。

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コメント 8

いそろく

ほんと大工の棟梁ですね・・・
by いそろく (2009-08-17 06:45) 

kurakichi

いそろく さん

妹の 高橋アキさんがどうなっているか ちょっと心配です。

by kurakichi (2009-08-17 06:48) 

pumipon

↑同感!「釘の一本も無駄にゃしねぇ!」みたいな・・・・
才能がある人って難しいこと考えちゃうんですねぇ・・・・
もっと楽しくピアノ弾いたら皆も楽しめてよかったのに。な~んて凡人は思ってしまう。
by pumipon (2009-08-17 07:49) 

kurakichi

pumipon さん

武満徹氏 一柳慧氏 それに高橋悠治氏 みんな難しい顔をしています。

by kurakichi (2009-08-17 07:57) 

夏炉冬扇

今晩は。清新の探求者。東洋的です。
by 夏炉冬扇 (2009-08-17 19:47) 

kurakichi

夏炉冬扇 さん

確かにグールドは東洋の求道者のようなところがありますね。

by kurakichi (2009-08-17 20:04) 

夢空

教育テレビ★近頃、いい番組たくさん作ってますよね~。
って、私が気付かなかっただけかな。。
by 夢空 (2009-08-19 10:30) 

kurakichi

夢空 さん

今年になってからは ちょっとレベルが下がってきたと感じています。

by kurakichi (2009-08-19 10:52) 

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