鳴釜神事 2 [伝統と文化]
さて昨日の続き はたして御釜はどんな音を発するのでしょうか?
ポンと鳴るのだろうか カラカラと鳴るのだろうか?
神官が蓋を外して 映画の陰陽師で野村萬斎が演じた安倍清明の如く
口になにやら呪文を唱え 右手の人差し指と中指を立て 盛んに気を入れてゆきます。
そんなことが5分ほど続いたとき突然御釜が鳴り始めました。
その音は、、、
ゴーっという太くて力強い音でした。
その音はどんどん大きくなり あの小さな釜から出ているとは思えないほどです。
もちろんこの御釜が鳴る原理は シノさんのおもしろ科学教室やレイケ管と鳴釜神事(pdf)に科学的に説明されています。
が この釜鳴りはちょっとしたことで鳴らなくなったり また神官の動作に従って大きく鳴ったりするのを見ると 何か不思議な気分になります。
次に唸りをあげている御釜を七輪から外し
台の上に乗せて いろいろな方向へ傾けます。
その時音のしなくなった方角が今年の悪い方角なのだそうです。
私にはよく聞き分けられなかったのですが 今年は東なのだそうです。
私にとって占いと言うものは 一年経ってみて 東に注意をしていたから何もなく過ごして来れた とか あの時東に行ったからよくないことが起こったのだと反省するか まあある意味後からの言い訳のようなもので それで良いのだと思います。
今年の方角占いが済んで 我々も神事に参加です。
枡に盛られたお米を一掴みして 願いを唱えて甑に入れます。
一年経って願いが叶えられれば霊験あらたかな行事と言うことになりますし、願いが叶わなければ自分の信心が足りなかったのだと思えばよいのです。
さて皆がお米を入れ終わると 甑が外され 御釜には昆布がドッと入れられます。
我々は まず
お神酒をいただき
その昆布のだし汁の福湯(ふくとう)をいただき 最後に
甑から出されたお米 福米(ふくまい)をいただいて
この神事は終了となりました。
福米は今朝(21日)家のお米に混ぜて焚きました。
ところで今日21日 家の近くの
枝垂桜の開花を確認しました。
染井吉野も数輪咲き始めていました。
ポンと鳴るのだろうか カラカラと鳴るのだろうか?
神官が蓋を外して 映画の陰陽師で野村萬斎が演じた安倍清明の如く
口になにやら呪文を唱え 右手の人差し指と中指を立て 盛んに気を入れてゆきます。
そんなことが5分ほど続いたとき突然御釜が鳴り始めました。
その音は、、、
ゴーっという太くて力強い音でした。
その音はどんどん大きくなり あの小さな釜から出ているとは思えないほどです。
もちろんこの御釜が鳴る原理は シノさんのおもしろ科学教室やレイケ管と鳴釜神事(pdf)に科学的に説明されています。
が この釜鳴りはちょっとしたことで鳴らなくなったり また神官の動作に従って大きく鳴ったりするのを見ると 何か不思議な気分になります。
次に唸りをあげている御釜を七輪から外し
台の上に乗せて いろいろな方向へ傾けます。
その時音のしなくなった方角が今年の悪い方角なのだそうです。
私にはよく聞き分けられなかったのですが 今年は東なのだそうです。
私にとって占いと言うものは 一年経ってみて 東に注意をしていたから何もなく過ごして来れた とか あの時東に行ったからよくないことが起こったのだと反省するか まあある意味後からの言い訳のようなもので それで良いのだと思います。
今年の方角占いが済んで 我々も神事に参加です。
枡に盛られたお米を一掴みして 願いを唱えて甑に入れます。
一年経って願いが叶えられれば霊験あらたかな行事と言うことになりますし、願いが叶わなければ自分の信心が足りなかったのだと思えばよいのです。
さて皆がお米を入れ終わると 甑が外され 御釜には昆布がドッと入れられます。
我々は まず
お神酒をいただき
その昆布のだし汁の福湯(ふくとう)をいただき 最後に
甑から出されたお米 福米(ふくまい)をいただいて
この神事は終了となりました。
福米は今朝(21日)家のお米に混ぜて焚きました。
ところで今日21日 家の近くの
枝垂桜の開花を確認しました。
染井吉野も数輪咲き始めていました。
2010-03-22 00:00
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コメント(14)
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お早うございます。
神事の丁寧な記録★★★
こちらは西の方角です。安心。
by 夏炉冬扇 (2010-03-22 08:34)
夏炉冬扇 さん
いやいや そうとは限りませんよ。
私の所から東へ東へどんどん進み地球を一周する頃 そちらに行き着きます。
私はずっと東に進んだはずなのですが、、、、
by kurakichi (2010-03-22 08:45)
ナルホドものは考えよう、でも改めて自分たちの生かされた世界を考え直す機会をもらったと考えます。
by tokk (2010-03-22 09:42)
「東」って - 地震など自然災害の頻度が太平洋側に多くなる、という事でしょうか? それとも、ズーッと先のアメリカと緊張が走り、広い分野に波及する、という事でしょうか?
by MIKE (2010-03-22 12:04)
urlも拝見しました。レイケ管と吉備津の釜。溜飲が下がりました。
早速、上田秋成『吉備津の釜』、神事の部分読み直しました。大学生時代に呼んだのですが、まるで覚えていませんでした。「吉祥には釜の鳴る音牛の吼ゆるが如し。凶きは釜に音なし。これを吉備津の御釜祓といふ。」
by アヨアン・イゴカー (2010-03-22 15:32)
tokk さん
占いは占いにしか過ぎません。
が こういう行事は物事を考える良い機会である事は確かです。
by kurakichi (2010-03-22 17:05)
MIKE さん
占いはいろいろ解釈できる所が良い所なのでしょう。
地震と解釈しても、アメリカのことと解釈しても 人それぞれでよろしいと思います。
by kurakichi (2010-03-22 17:10)
アヨアン・イゴカー さん
江戸時代では 占い通りに災いが振り掛かったのだと思う人も多かったのでしょう。
雨月物語は だらしない男にこそその原因があるので まじめに生きましょうという教訓なのですが その味付けに吉備津の御釜祓が効果的に使われています。
by kurakichi (2010-03-22 17:32)
わが家の裏の氏神様でも神事は執り行われていますが
規模も丁寧さもこちらの方が上のようです。
田舎は仏事は盛大で神事は質素ですね。
by 空兵 (2010-03-22 20:11)
空兵 さん
今は 神事があり仏事があって人があつまることに意味があった時代ではなくなってきているのでしょうね。
by kurakichi (2010-03-22 22:05)
↑のアヨアン・イゴカーさんも触れておられますが、岡山の吉備津神社を訪れた時に「吉備津の釜」の神事のことを知って、なんと不思議なことがあるものだと思ったものでした。
kurakichiさんの細かいレポートを読んで、やっと納得がいきました。ありがとうございます^^
by palette (2010-03-22 22:36)
なんだかその神事は聞いたことがあるような・・・?
鳴っているところを聞いて見たいなと思いました>
by yoikosan (2010-03-22 22:41)
palette さん
私も初めて参加し いろいろ興味がわいてきました。
by kurakichi (2010-03-23 08:18)
yoikosan さん
これが意外と大きな音で ビックリしてしまいました。
by kurakichi (2010-03-23 08:19)