兼松講堂には夏の日差しがよく似合う

カラッと晴れた１０日に国立にある一橋大学に行ったのは　
こんな日の兼松講堂はとても綺麗だろうなあ　と思ったからです。
　
過去にも何回か　例えば伊東忠太の兼松講堂やHASSELデビュー２などでこの建物の記事を書きましたが　その時の季節は秋や冬でした。
ぜひ強烈な日差しの中の兼松講堂を見てみたかったのです。
　



やはり思った通りこの建物には　湿気がなくカラッと晴れ上がった日の　肌をじりじり焼くくらいの強い日差しが似合います。

青色が深い秋の空も良いのですが
　

　
白っぽい青空もなかなかお似合いだと思うのです。
この建物は範疇としてはロマネスク様式になります。
ロマネスク様式の厳密な定義から離れ　単にロマネスクだけを取り出せばローマ風ということになり
私のイメージとしては安直に古代ローマや地中海に結びついてしまいます。

この建物の素晴らしさの一つは　
　


エントランスの白っぽい石を使ったアーチにあると思うのです。
この日は強い日差しの中でその白いアーチが特に輝いていました。

そのアーチをくぐって
　


エントランスホールに入ってみます。
そこから見た
　


サツキが咲く中庭と本館の佇まいもとても綺麗で
　


それを見つめるあのモンスターたちも何か生き生きしているように感じました。

やはり
　


兼松講堂は美しいのです。

タグ：一橋大学 兼松講堂 伊東忠太

コメント 12

おはようございます。
とてもきれいな講堂ですね。
関西だと関西学院大が似たような感じでしょうか。
by hayama55 (2010-06-17 08:01) 

hayama55　さん

関西学院大学の建物は　あのメンタムを作っていた近江兄弟商店のヴォーリズの設計ですね。
私はまだ見たことがないのですがなかなか美しい建物ですね。

by kurakichi (2010-06-17 08:22) 

贅沢な造りでなお且つ重厚で美しいですね～。
建造物って歴史に残るものだからとっても重要なんだなぁって改めて感じました。
モンスターもどこか愛嬌があって思わず笑っちゃった。
それに引き換え・・・・最近の建物の軽薄さよ・・・
by pumipon (2010-06-17 09:40) 

pumipon　さん

このモンスターたちがとても良いのですよ。
時々会いに行きたくなります。

by kurakichi (2010-06-17 13:20) 

アメリカ東海岸の古い大学のキャンパスのようですね。
北海道には…残念ながら、ここまで趣きあるキャンパスは
ありませんねー。歴史の違いでしょうか。
それでも、旧帝大だった北海道大学は、まさに北海道サイズの
広い敷地に、校舎が点在し（ここまで格好の良い建物はありませんが）
学生たちが三々五々、緑の芝生の上で集っています。
農学部、獣医学部があるので、のんびり草をはむ牛がいたり、
乗馬がぽこぽこ歩いていたりで、なかなかに牧歌的です（＾＾
by MORIHANA (2010-06-17 15:59) 

今日は。
端正かつ重厚な建物です。こういう建築物は長く持ちますね。
by 夏炉冬扇 (2010-06-17 17:21) 

MORIHANA　さん

確かにあまり日本という感じがしません。
この大学名はまだ少しは広いという印象がありますが　都内の大学はある意味息苦しいほどの過密状態です。
雄大な北大一度は行ってみたいと思っています。

by kurakichi (2010-06-17 19:59) 

夏炉冬扇　さん

がっしりとしていてはいますが　所々は傷んでいて細かな修復がされています。
これはこれで維持してゆくのも大変なのだと思います。

by kurakichi (2010-06-17 20:01) 

三ヶ月ほど前に娘がここで演奏させていただきました。
by ulyssenardin36000 (2010-06-17 21:36) 

ulyssenardin36000　さん

それは素晴らしい。
兼松講堂はなかなか使わせてもらえないということを聞いています。
娘さんはとても良い経験をされたと思います。

by kurakichi (2010-06-17 23:09) 

西洋風の歴史のある建物と青空
何となく日本じゃないような静かな景色です。
by 空兵 (2010-06-19 21:26) 

空兵　さん

学問の府として思索をめぐらすのにぴったりの環境のように思えます。

by kurakichi (2010-06-20 06:36)