成宗弁財天社

成宗須賀神社の隣にある成宗弁財天社のお社は建替えられていて
　


少し洋風な感じがします。

説明板によると
　


創建については隣の成宗須賀神社と同様によくわかっていませんが鎌倉時代以前に遡るようです。
神社はその地に住まう一族郎党の祖先を氏神さまとして祀ったものを起源とするものが多くありますが　それらはその土地を守る武的な匂いが漂います。
隣の成宗須賀神社もここに館があった鎌倉の御家人の中野左衛門尉成宗の氏神を祀っていたのではないかと想像できますが　今まで見てきた神社では八王子の元横山町にある横山神社や渋谷にある金王神社も同様な成り立ちで　いずれも鎌倉幕府と深いつながりがある点が興味深いです。
そういった神社も時代を経て変節し　現世利益的な民間信仰に結びつくものもあって　成宗須賀神社はやがて変節し牛頭天王を祀るようになったのではないかと想像しています。
一方、生きるための切実な願いから神的、霊的な力にすがる　感謝するといった純粋な気持ちが神社という形になったものもあり　その端的な例が　この成宗弁財天社だと思います。

ここには水が湧き出ていてそれを溜めていた池があって　その水がこの辺りにあった田畑を潤していました。
人々はここから湧き出る水を使い、その水に感謝し、水の神様の弁財天を祀ったのでしょう。

社殿の脇にある
　


弘化２年（１８４５年）に造られた大日如来の台座の左右の側面には
　


ここの脇水の恩恵をうけた近隣の村名が刻まれています。
この中にある阿左ヶ谷村、馬橋村、中野村、内藤新宿はこの大日如来が作られる５年前の天保１１年（１８４０年）に造られた新堀用水によって大きな恩恵を受けた村々です。
その新堀用水については 散歩ついでの水路探しの新堀用水①、新堀用水②にその詳細が書かれています。

社殿前にある水路に
　


ここの湧き水と新堀用水の面影を偲ぶことができます。
またここは江戸時代の富士山信仰の拠り所でもあり　富士塚もあったのですが今は
　


塚を築いていた溶岩石のみが置かれていました。

タグ：杉並区 湧水 弁財天 富士塚

コメント 2

101niceですー。キリ番、どうしてももらえないんだなあ。。
by Far-East (2013-04-03 19:56) 

Far-East　さん

キリ番ですか。
１から始まり１００で終わり　１０１からまた始まる　と考えれば　１０１もキリ番かも、、、

by kurakichi (2013-04-03 23:22)