インターメディアテクは知の迷宮 [博物館・展示館]
途中季節の記事が入ってしまいましたが一昨日の記事の続きに戻ります。
東京駅で降り日比谷に向かう途中立ち寄ったのは
東京中央郵便局JPタワーのKITTEでした。
この建物は東京中央郵便局の旧社屋の外壁とその内側一部屋分が残され その内側は
新しくガラスの天窓を設けて吹き抜けにし そこがKITTEという商業施設になっています。
そしてその奥に38階建てのオフィス棟(JPタワー)がつなげられて建っています。
このKITTEの2、3階にあるのが
東京大学総合研究博物館の一施設のインターメディアテクなのです。
本郷キャンパスに本部があってそこで行われていたある展示を見ようと思ったことがあり東大に博物館があることは知っていたのですが その展示を見るのを逸してしまい残念に思っていました。
本郷キャンパスは交通がちょっと不便なこと、そして何よりちょっと敷居が高かったのでなかなか行けない状態でした。
ある人からKITTEに面白い展示があるよと教えられ今回見に行ったのでした。
東京駅からすぐ そして入場料がいらないということで 気軽に見に行けます。
この時もらってきたのは
企画展の案内と
東京大学総合研究博物館ニュースのバックナンバー数冊。
一番上に写っている号が このインターメディアテク特集でこの施設のコンセプト、ここに至るまでの実験的な活動などが書かれていて この施設を理解するうえでとても助かりました。
とにかくすごいの一言に尽きます。
その意気込みは巻頭の西野嘉章氏の
広く国内外のミュージアム界を見渡したとき、真に実験精神溢れるミュージアムを、どこに見出すことができようか。 もとより「未知」との遭遇の場であったはずのミュージアムは、見る者の心を捉えて離さぬ魅惑力、驚きという原初的感情を喚起して止まぬ衝撃力を失い、結果として、惰性的で、凡庸な観賞体験の場へと変質してしまった。 われわれは「インターメディアテク」において、「見る」という体験の豊かさへ人々を誘い、「創る」という行為の楽しみを万人と分かち合いたい。 「観賞」の場から「創造の場」へ、ミュージアム機能の二十一世紀的な転換を図る。 その挑戦の場がいま国内外の幅広い公衆の前に開かれようとしているのである。
という言葉によく表れています。
これは2階部分の平面図ですが下半分の細長い部屋が旧社屋を補強改築した部分でここがメインの展示室になっていて そこには(下の写真は別のイベントの写真ですが)
このような古い什器を使って骨格標本や剥製、昆虫標本、鉱物標本などが 見方によっては何の脈絡もなく陳列されています。
説明パネルはほとんどなく 標本の名前が目立たないところに小さく貼ってあるくらいです。
まさに見ることで頭を刺激し、自然の造形に感動し感激する場となっています。
自然物ではないものでは
石膏でできた数理模型も展示されていて その美しさはまさに感動モノでした。
館内は撮影禁止なので博物館ニュースに載っていた写真を数点使いましたが
展示の一部は
で見ることができます。
また西野氏のこのミュージアムについての説明は
で聞くことができます。
そしてインターメディアテクのHPは
http://www.museum.or.jp/modules/im/index.php?content_id=396
になります。
標本以外の展示、このビルが最初作られた時の工事現場の写真と改築時の現場写真の展示もその展示の仕方からして刺激的でとても面白いものでした。
ここはまさに知のラビリンス、迷い込んだらなかなか抜け出せません。
ご興味が湧いた方はぜひおはこびを。
東京駅で降り日比谷に向かう途中立ち寄ったのは
東京中央郵便局JPタワーのKITTEでした。
この建物は東京中央郵便局の旧社屋の外壁とその内側一部屋分が残され その内側は
新しくガラスの天窓を設けて吹き抜けにし そこがKITTEという商業施設になっています。
そしてその奥に38階建てのオフィス棟(JPタワー)がつなげられて建っています。
このKITTEの2、3階にあるのが
東京大学総合研究博物館の一施設のインターメディアテクなのです。
本郷キャンパスに本部があってそこで行われていたある展示を見ようと思ったことがあり東大に博物館があることは知っていたのですが その展示を見るのを逸してしまい残念に思っていました。
本郷キャンパスは交通がちょっと不便なこと、そして何よりちょっと敷居が高かったのでなかなか行けない状態でした。
ある人からKITTEに面白い展示があるよと教えられ今回見に行ったのでした。
東京駅からすぐ そして入場料がいらないということで 気軽に見に行けます。
この時もらってきたのは
企画展の案内と
東京大学総合研究博物館ニュースのバックナンバー数冊。
一番上に写っている号が このインターメディアテク特集でこの施設のコンセプト、ここに至るまでの実験的な活動などが書かれていて この施設を理解するうえでとても助かりました。
とにかくすごいの一言に尽きます。
その意気込みは巻頭の西野嘉章氏の
広く国内外のミュージアム界を見渡したとき、真に実験精神溢れるミュージアムを、どこに見出すことができようか。 もとより「未知」との遭遇の場であったはずのミュージアムは、見る者の心を捉えて離さぬ魅惑力、驚きという原初的感情を喚起して止まぬ衝撃力を失い、結果として、惰性的で、凡庸な観賞体験の場へと変質してしまった。 われわれは「インターメディアテク」において、「見る」という体験の豊かさへ人々を誘い、「創る」という行為の楽しみを万人と分かち合いたい。 「観賞」の場から「創造の場」へ、ミュージアム機能の二十一世紀的な転換を図る。 その挑戦の場がいま国内外の幅広い公衆の前に開かれようとしているのである。
という言葉によく表れています。
これは2階部分の平面図ですが下半分の細長い部屋が旧社屋を補強改築した部分でここがメインの展示室になっていて そこには(下の写真は別のイベントの写真ですが)
このような古い什器を使って骨格標本や剥製、昆虫標本、鉱物標本などが 見方によっては何の脈絡もなく陳列されています。
説明パネルはほとんどなく 標本の名前が目立たないところに小さく貼ってあるくらいです。
まさに見ることで頭を刺激し、自然の造形に感動し感激する場となっています。
自然物ではないものでは
石膏でできた数理模型も展示されていて その美しさはまさに感動モノでした。
館内は撮影禁止なので博物館ニュースに載っていた写真を数点使いましたが
展示の一部は
で見ることができます。
また西野氏のこのミュージアムについての説明は
で聞くことができます。
そしてインターメディアテクのHPは
http://www.museum.or.jp/modules/im/index.php?content_id=396
になります。
標本以外の展示、このビルが最初作られた時の工事現場の写真と改築時の現場写真の展示もその展示の仕方からして刺激的でとても面白いものでした。
ここはまさに知のラビリンス、迷い込んだらなかなか抜け出せません。
ご興味が湧いた方はぜひおはこびを。
高い吹抜けの建物は解放感があっていいですねぇ・・・
日本の住宅は天上が低いのでなお更です(^^)
by くーぺ (2014-03-29 10:55)
くーぺ さん
もともと1~3階は郵便物の仕分け業務を行うために階高が5.5mもあって他の建物に比べてより開放感があります。
by kurakichi (2014-03-29 11:05)
この建物はテレビで出たのを見たことあります。
数理模型ですか、見る機会がないです
by よいこ (2014-03-29 11:42)
よいこ さん
数理模型は私もここで初めて見ました。
とても綺麗でしたよ。
by kurakichi (2014-03-29 20:05)
ここは、昨年、私もKITTEに行ったついでに立ち寄りましたが、
雰囲気も良くで、なかなか面白いところでした。
by enpoko (2014-03-30 16:51)
enpoko さん
ハイ、とても面白いところでした。
また行こうと思っています。
by kurakichi (2014-03-31 01:16)