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三菱一号館  [建造物]

元々の三菱一号館は明治27年(1894年)に建てられたジョサイア・コンドル設計のイギリス風煉瓦造りの建物で そこには三菱合資会社本社などや銀行が入りました。
やがて長い時間が経ち歴史的文化的価値が増した建物も昭和43年(1968年)に文部省の文化財指定を嫌うように解体されました
国の指定を受けると維持保存のための費用が余計にかかりまた改築などの制限もあるので三菱側としてはそれを避けたかったのでしょう。
そして平成21年(2009年)にレプリカとして今の三菱一号館が建てられました。
この場所の再開発にあたり三菱地所は三菱一号館を歴史的建造物として再建しそれを理由に新たに建てる高層ビルの容積率の割り増しをもくろんだのですが 歴史的建造物としては認められなかったのですが(レプリカですから)文化施設としては認められ容積率の割り増しを勝ち取っています
そのようなドロドロした裏話を知ってしまうと世の中やはり銭勘定で動いているのだなあと思ってしまいます。
長くなりましたが
 
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再建された三菱一号館の裏にはイギリス風?庭園が設けられ その反対側には

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上に書いた容積率の割り増しを受けた高層ビルが聳えていています。
そしてビルの一階には
 
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オシャレなレストランやショップも備えています。

文化施設としての主軸は
 
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三菱一号館美術館であって 庭園にも
 
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ヘンリー・ムーアの作品の他 彫刻が数点が配置されています。
 
歴意的文化財ではなく小さなテーマパークとして考えれば まあそれはそれで楽しめるかなあと、、、

 
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再建にあたり残っている図面も少なく詳細については残っている写真を先端技術で分析して実際の形にする努力があったと聞きますが 
 
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先日読み終えた鈴木伸子さんの TOKYO建築50の謎 の デジタル技術でどこまで復元可能か? にも書かれていましたが いくら最先端技術を駆使してもこの建物に使われた煉瓦230万個はいま日本では調達できず上海の工場で焼かせたそうです。
レプリカであってもそれを作るには大変な時代になりました。

さて東京ジャズの開演が近づきましたので 道を渡り
 
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東京国際フォーラムに向かいました。

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コメント 10

ぶんじん

三菱一号館美術館、ユニークな企画展が多くて、最近のお気に入りです。今やっているヴァロットン展もおすすめですよ。
by ぶんじん (2014-09-25 08:58) 

あとりえSAKANA

こんにちは。

【ドロドロした裏話】

どこにでも「大人の事情」っていうのが
あるんですねー(@_@;)
by あとりえSAKANA (2014-09-25 09:19) 

風来鶏

赤レンガも、もう日本では調達出来ないのですね(ーー;)
by 風来鶏 (2014-09-25 10:07) 

カエル

ヴァロットンチケット買ったのにいけませんでした。。。涙
by カエル (2014-09-25 15:53) 

kurakichi

ぶんじん さん

ユニークというか私が知らない人の作品の展示が目白押しですね。
そういう姿勢良いですね。

by kurakichi (2014-09-25 23:40) 

kurakichi

あとりえSAKANA さん

大人のドロドロひどいですねー。
儲けにつながれば前言を簡単にひるがえすこの態度いかがなものかと、、、

by kurakichi (2014-09-25 23:42) 

kurakichi

風来鶏 さん

もうだめなのです。
効率の悪い技術は淘汰されてしまいます。

by kurakichi (2014-09-25 23:44) 

kurakichi

カエル さん

それは残念でした。

by kurakichi (2014-09-25 23:46) 

sig

こんにちは。
完全な後出しですが、次回、私、この辺りを写真でと・・・。これから編集します。kurakichiさんの記事にはかなわないので、ただ写真を並べるだけです。 差支えなかったらこの記事にリンクさせてください。
by sig (2014-09-30 11:32) 

kurakichi

sig さん

先出し後出しはどうでも良いことです。
どのような写真が並ぶか楽しみです。

by kurakichi (2014-09-30 23:51) 

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