22日は親方と歩いたⅡ [公園]
植木職人の親方との散歩はとてもためになるものでした。
殿ヶ谷戸庭園で一番多く植えられているのは 木斛(もっこく) という木で、まずその木斛の剪定方法の説明です。
木斛は常緑樹で「庭木の王」といわれています。
この木の剪定は意外と難しく 三つ葉透きという方法で葉の数を減らすのが基本の剪定なのだそうです。
親方は まさに手がおぼえている仕事といった見事な手さばきで葉を透いて行きます。
次は場所を変え 花の少ない冬場の庭園での見どころの一つの
雪つりの説明です。
同じように見える雪つりも場所によってその作り方は微妙に違っているのだそうです。
次は冬によく見る松の幹にまかれた菰の説明です。
これは越冬する害虫を駆除するものであることは以前から知ってはいたのですが 具体的な巻き方については初めて知りました。
樹上にいた虫は寒くなると越冬のため落ち葉の下などに隠れようと木を下る途中この菰に入ると まっここでもいいかとこの菰に留まります。
そのため虫が入りやすいように上の縄は緩めに巻き、下の縄はきつく二重に巻いてあるのだそうです。
そして虫が動き始めるとされる啓蟄の頃 この菰を取り去り燃やして害虫を駆除します。
なのですが今は市の条例などで野焼きができないので燃やすごみとして処分しているそうです。
野焼きができれば残った灰が良い肥料になるのに、、、
この松は幹が赤い赤松で基本かなりの樹高の大きな木に育ちます。
一方
少し大きな盆栽ぐらいのこの松も実は多行松(たぎょうしょう)という名の赤松なのだそうです。
台木には普通の赤松を使いその上に枝分かれがしやすい赤松の変種を接ぎ木してあるのだそうです。
日頃の手入れが行き届いているので形よく仕上がっています。
これ以降 萩のトンネルの話、藤棚の仕立て方、竹林での作業について、一月後ぐらいに見ごろになるであろうカタクリの話
などなどがあって最後は
紅葉亭でのお話でした。
ここから見える池は大正2年(1913年)に江口定条がここに別荘を建て時はただの水溜りだったものを岩崎彦彌太が昭和4年(1929年)にここを手に入れたときにこのような池を作り わざわざ池から水をポンプで崖上に汲み上げそれを滝として再び池に戻す仕組みを作ったのだそうです。
そして最後は
またまた赤松について、赤松の赤色が綺麗に見えるようにこの手箒で幹の木肌を磨くのだそうです。
わずか40分ほどでしたがとてもためになった庭さんぽでした。
この日 殿ヶ谷戸庭園の
思いのままという名の梅が
咲き始めました。
殿ヶ谷戸庭園で一番多く植えられているのは 木斛(もっこく) という木で、まずその木斛の剪定方法の説明です。
木斛は常緑樹で「庭木の王」といわれています。
この木の剪定は意外と難しく 三つ葉透きという方法で葉の数を減らすのが基本の剪定なのだそうです。
親方は まさに手がおぼえている仕事といった見事な手さばきで葉を透いて行きます。
次は場所を変え 花の少ない冬場の庭園での見どころの一つの
雪つりの説明です。
同じように見える雪つりも場所によってその作り方は微妙に違っているのだそうです。
次は冬によく見る松の幹にまかれた菰の説明です。
これは越冬する害虫を駆除するものであることは以前から知ってはいたのですが 具体的な巻き方については初めて知りました。
樹上にいた虫は寒くなると越冬のため落ち葉の下などに隠れようと木を下る途中この菰に入ると まっここでもいいかとこの菰に留まります。
そのため虫が入りやすいように上の縄は緩めに巻き、下の縄はきつく二重に巻いてあるのだそうです。
そして虫が動き始めるとされる啓蟄の頃 この菰を取り去り燃やして害虫を駆除します。
なのですが今は市の条例などで野焼きができないので燃やすごみとして処分しているそうです。
野焼きができれば残った灰が良い肥料になるのに、、、
この松は幹が赤い赤松で基本かなりの樹高の大きな木に育ちます。
一方
少し大きな盆栽ぐらいのこの松も実は多行松(たぎょうしょう)という名の赤松なのだそうです。
台木には普通の赤松を使いその上に枝分かれがしやすい赤松の変種を接ぎ木してあるのだそうです。
日頃の手入れが行き届いているので形よく仕上がっています。
これ以降 萩のトンネルの話、藤棚の仕立て方、竹林での作業について、一月後ぐらいに見ごろになるであろうカタクリの話
などなどがあって最後は
紅葉亭でのお話でした。
ここから見える池は大正2年(1913年)に江口定条がここに別荘を建て時はただの水溜りだったものを岩崎彦彌太が昭和4年(1929年)にここを手に入れたときにこのような池を作り わざわざ池から水をポンプで崖上に汲み上げそれを滝として再び池に戻す仕組みを作ったのだそうです。
そして最後は
またまた赤松について、赤松の赤色が綺麗に見えるようにこの手箒で幹の木肌を磨くのだそうです。
わずか40分ほどでしたがとてもためになった庭さんぽでした。
この日 殿ヶ谷戸庭園の
思いのままという名の梅が
咲き始めました。
「思いのまま」なんて素敵な名前ですね。
by arashi (2015-02-27 07:46)
読者になりました・・・これからもよろしくお願いします^^
by さらまわし (2015-02-27 13:03)
植木の手入れの実地研修。研究熱心なkurakichiさんの面目躍如たるものを感じます。これでまたキャパが広くなりましたね。
by sig (2015-02-27 14:06)
今日、私も殿ヶ谷戸庭園へ行ってきましたよ
カタクリが咲く場所も教わりましたので、見に行きたいと思っています
おもいのままは、1本の木から白と赤の花が咲くそうですね
by koh925 (2015-02-27 17:50)
菰にもちゃんと巻き方があるのですね。
知りませんでした。
by skekhtehuacso (2015-02-27 19:50)
arashi さん
私はあなたの思いのまま ということでしょうか。
by kurakichi (2015-03-01 09:01)
さらまわし さん
ハイ、こちらこそよろしくお願いいたします。
by kurakichi (2015-03-01 09:02)
sig さん
その道の先達の話は面白いですね。
機会があればこのような企画に参加したいと思っています。
by kurakichi (2015-03-01 09:07)
koh925 さん
そうですか。
一本の木に白と赤の花、この日は白しか咲いていませんでしたが 赤が咲くのが楽しみです。
by kurakichi (2015-03-01 09:09)
skekhtehuacso さん
ハイ、昔から伝承されている技術なのですね。
私もこの時初めて知って納得しました。
by kurakichi (2015-03-01 09:11)