ペンシルロケットはなぜ水平発射だったのだろうか [展示会・展覧会・イベント]
ロケットは普通空に向かって打ち上げられるものですが 日本初ののロケットのペンシルロケットはなぜ空に向けてではなく
水平に発射されたのだろうか疑問に思っていました。
そもそもロケットとはまわりに空気(酸素)がない状況下であっても燃焼する手段を持っていてそれを推力にし飛行できる装置のことです。
昔からなじみのあるものでは秩父で行われる龍勢祭りがあります。
これを発展させてロケットを作ろうとしてもまずは火薬(燃焼材)と推力について科学的に分析しなければなりません。
戦後すぐの時代はお金も物資も少なく数多くの実験をするためには大きな機材でなくペンシルロケットのような小さなものにする必要があったのです。
なおかつ空に向かって打ち上げると その飛翔状況を把握観測するためにはかなり精密で高度なレーダーシステムが必要になします。
発射実験に使用された制御盤が白熱球14個であったことを見てもそのような高度な計測機器がその当時あるわけはないのです。
そこで考えたのは小さなロケットを水平に飛ばし
木枠に張られた紙(紙には電線が仕込まれていて破れると電気が切れるようになっています)を破る時間を測定し、同時にハイスピードカメラでロケットの飛行を撮影し
その映像を分析することで
より正確な観測データを得ようとするものでした。
涙ぐましいというか その壮絶な工夫の結果は
生産研究1955年8月号に
実験計画から
そして実験から得られたデータが掲載されました。
そもそもこの実験が行われた場所は戦前は新中央工業所があった場所で、実験はそこにあった
ピットと呼ばれる地中を掘って作られた
施設ですが いったいこれが何であったかというと
ドイツのルガーに似た形の南部式拳銃の試射場だったのです。
ペンシルロケット自体羽が付いているかいないかの違いと大きさの違いを除けば拳銃の弾丸と基本的構造に違いがないわけでこの試射場が実験の最適地であったということなのです。
このペンシルロケットの実験には直接関係ないものでしたが本多公民館の企画展では
昔の国分寺の風景をとらえた写真もあって見入ってしましました。
水平に発射されたのだろうか疑問に思っていました。
そもそもロケットとはまわりに空気(酸素)がない状況下であっても燃焼する手段を持っていてそれを推力にし飛行できる装置のことです。
昔からなじみのあるものでは秩父で行われる龍勢祭りがあります。
これを発展させてロケットを作ろうとしてもまずは火薬(燃焼材)と推力について科学的に分析しなければなりません。
戦後すぐの時代はお金も物資も少なく数多くの実験をするためには大きな機材でなくペンシルロケットのような小さなものにする必要があったのです。
なおかつ空に向かって打ち上げると その飛翔状況を把握観測するためにはかなり精密で高度なレーダーシステムが必要になします。
発射実験に使用された制御盤が白熱球14個であったことを見てもそのような高度な計測機器がその当時あるわけはないのです。
そこで考えたのは小さなロケットを水平に飛ばし
木枠に張られた紙(紙には電線が仕込まれていて破れると電気が切れるようになっています)を破る時間を測定し、同時にハイスピードカメラでロケットの飛行を撮影し
その映像を分析することで
より正確な観測データを得ようとするものでした。
涙ぐましいというか その壮絶な工夫の結果は
生産研究1955年8月号に
実験計画から
そして実験から得られたデータが掲載されました。
そもそもこの実験が行われた場所は戦前は新中央工業所があった場所で、実験はそこにあった
ピットと呼ばれる地中を掘って作られた
施設ですが いったいこれが何であったかというと
ドイツのルガーに似た形の南部式拳銃の試射場だったのです。
ペンシルロケット自体羽が付いているかいないかの違いと大きさの違いを除けば拳銃の弾丸と基本的構造に違いがないわけでこの試射場が実験の最適地であったということなのです。
このペンシルロケットの実験には直接関係ないものでしたが本多公民館の企画展では
昔の国分寺の風景をとらえた写真もあって見入ってしましました。
ペンシルロケット・・・中江は聞いたことがあっても
その内容は知りませんでした。
ありがとうございます。
by 斗夢 (2015-04-17 07:36)
こんにちは。上の写真、我田引水になりますが、私の映画史ブログでマイブリッジが馬の走りを連続撮影した方法と似ているので、うれしくなりました。昔の恋ヶ窪、国分寺駅の写真、いい感じですね。
by sig (2015-04-17 11:01)
わたしも何故水平?って思っていたのですが
なるほどです。
by リュカ (2015-04-17 13:42)
国分寺駅、子供の頃に利用した藤枝駅や静岡駅もこんな感じでしたね(*^^*)
by 風来鶏 (2015-04-17 16:41)
それで水平だったんですね。
不思議に思っていました。
最後の写真は何とも懐かしいです。
by 楽しく生きよう (2015-04-17 17:01)
斗夢 さん
これが日本のロケット開発の始まりですが花火の延長線上にあるようで身近に感じます。
by kurakichi (2015-04-21 17:14)
sig さん
確かシャッターを切る工夫でしたね。
by kurakichi (2015-04-21 17:16)
風来鶏 さん
木造の駅。
懐かしいですね。
by kurakichi (2015-04-21 17:18)
楽しく生きよう さん
道はまだ完ぺきに舗装されていなく雨が降ったら泥水が跳ねるのを避けるのに大変でした。
そんな時代が懐かしいですね。
by kurakichi (2015-04-21 17:21)
興味深い記事でした。ペンシルロケットは、子供の頃経済的に余裕のない日本では固形燃料で小型でしか作ることが出来なかったのだと兄から聞いていて、口惜しいと思ったものです。が、少ない予算であれこれ工夫することの方が、人間を磨き上げ、たまに素晴らしい発想を生むことがあるので、こんなことも悪くないと最近では思っています。
古い駅舎と駅前の風景、なんだか高度成長期の頃でしょうか、味わいがありますね。
by アヨアン・イゴカー (2015-04-26 08:28)
アヨアン・イゴカー さん
貧乏だからできる工夫、素晴らしいですね。
by kurakichi (2015-04-28 06:12)