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おいしい紅茶の入れ方 [あの頃]

『シモン』の思い出をもう一つ
あの当時 『シモン』という名の喫茶店が国立にもあった。
私は行った事はないのだが まだ若くて可愛い頃の天地真理がよく行っていた店と聞いている。
が 国分寺の『シモン』はそれとはまったく関係なく こだわりのホンダさんがやっていた店で
名前はジャズシンガーの『ニーナ・シモン』にちなんで付けられていた。
ここは紅茶専門店で 『ジャクソン』、『リッジウェイ』、『フォートナム&メイソン』、『ウェジウッド』など
それまで目にしたことないメーカーの紅茶を置いて 日東紅茶かせいぜいトワイニングぐらいしか知らなかった私には大変な驚きでした。
茶葉の種類も『オレンジ・ペコ』、『ダージリン』、『アール・グレー』だけでなく
『プリンス・オブ・ウェールズ』、『キームン』、『ブラック・カラント』、『キャラバン・チャイナ』などなど 
それまで飲んだことのないものがいっぱいあり、片っ端から試したく お店に足繁く通いました。
紅茶の入れ方も凝っていて サーバーはハリオの円錐を半分から上を切った形の物で 蓋をずらすと完全密閉状態になるものだった。
サーバーをお湯で温め、茶葉を入れ、沸騰直後のお湯を入れ、蓋をし 密閉すると 
茶葉がお湯の上層に静かに浮き上がり 少しずつ開き始める。
ホンダさんによると このとき 沸騰しすぎのお湯では茶葉が上下運動をしてしまい十分に開かないのだそうである。 
(テレビのCMで茶葉を上下させる入れ方を見た事があるが 私はホンダさんが正しいと思っている)
ころあいを見計らって サーバーの上澄みを少し捨ててからティーカップに注がれ お客に出される。
また ここのミルクティーが素晴らしかった。 
茶葉は『オレンジ・ペコ』、お湯の変わりに沸騰した牛乳を注ぎ、蒸らす。
ティーカップに注ぎ、甘みを加え、かき混ぜ 最後に生クリームを浮かべる。
味も良いのだけれど ホンダさんのなれた手さばきを見るのが楽しかった。
私はこの店 『シモン』でおいしい紅茶の入れ方を教わった。

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