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38年前の平凡パンチ [あの頃]

昨日は 『機会を見て』 などと書いたが 勢いに乗って 1970年1月26日号の 『平凡パンチ』 も紹介してしまおう。
1967年からたった3年しか経っていないのだが 定価が50円から80円になっている。
日本は高度経済成長の時代で給与も上がるが 物価の上昇も大きかった。

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この年1970年は大阪万博の年で いけいけムードの中 明るい未来が開けていると思っていた時代だった。(オイルショックは1973年から74年にかけて起きる)
『平凡パンチ』 も サラリーマン雑誌の亜流から抜け出して 若者の雑誌に変貌し始めている。

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グラビアを巻頭に持ってきて 男性誌らしくなっている。
中綴じのヌード写真も糊張りではなく とじている針金を起こせば簡単にはずすことができるように工夫されている。
カメラマンには青柳陽一氏を使っている。 青柳氏はこの後 麻田奈美の通称Apple Nudeを撮って大ブレークすることになる。

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車やバイクの記事、広告も増えており、そこに使われている写真やレイアウトも垢抜けたものになっている。

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野坂昭如氏の連載小説 『てろてろ』 のイラストは黒田征太郎氏が担当していたり、

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群境介氏のシュールな漫画もある。

『平凡パンチ』 も3年間で大きく変った。 もちろん社会や若者の意識が大きく変わっていったことに合わせて変化したのだが 同時に 意識を方向付ける役目として 『平凡パンチ』 が大きな働きをしていたのだと思う。 編集の木滑氏の時代の動きを見る目が的確で素晴らしかった。

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