マトウダイって食べたことある?

先日府中の市場に珍しいものが入っていたので買ってみた。
そりゃ　築地ではマトウダイなんて珍しくもないのだろうけれど　府中の市場では初めて見かけた。
『あやかりタイ』　とはよく言ったもので　タイに色が似ていたり　形が似ている魚には　『～タイ』　という名前がよく付いている。
しかし、マトウダイのどこがタイに似ているのだろう?　色もグレーだし　形もまったく似ていない。　
しいて言うならば　身が白く半透明で　タイの身に似ていなくはない。　味は淡白で　これもタイに似ていなくはないが　タイに比べて若干締まりがない。
マトウダイの名前の由来は二つある。　一つは体側の中央に色が少し濃くなった丸印があり　これが弓の的に似ていることから　『的鯛』。　もう一つは　この魚は顔が大きく　馬のように長いので　『馬頭鯛』　と呼ばれるようになった　ということである。
市場では４０ｃｍ位のが２匹で６３０円だった。　安い。
頭を取って　はらわたを抜いてもらって持ち帰った。　２匹の内　１匹は冷凍保存にし、もう１匹の大きいほうの四分の一を刺身にして食べ、残りを切り身にし　塩焼きにして食べてみた。（４人分）
我が家は高齢者家族のため　これだけでも　４人には十分な量だった。　
塩焼の味もマダイに近い味だったが、身が柔らかい分　高齢者にとってはマダイより食べやすい魚だった。

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