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ボラを食べてみる  [食と料理]

ボラなんて食べられるの?
東京湾で釣りをしていると よく魚が跳ねるのを目にする。
この跳ねている魚がボラなのだが あんなによく目にする魚なのに売っているのを見たことが無い。
『ボラの身はくさくて とても食えたもんじゃない』 とよく聞かされていたので 売り物にならないのは当然と思っていた。
しかし 府中市場で売っていたので市場のとっつぁんに聞いてみたら 関西では良く食べるし 特に この日入っている大阪湾のボラはうまいとのこと。
だまされたと思い買ってみた。

080802_001.jpg

2さくで420円 鯛に比べて半値以下。
鯛よりは透明感が少ないが 色、歯ざわりは鯛に似ている。
味は甘み、うまみは鯛より劣るが 油がいい。 口中に残る油は少しねっとりとするが いやみがまったく無く これがボラらしさのようである。
ブラとは知らずに食べた両親は鯛の刺身だと思っていた。
この油ののりと歯ごたえからして もう一手かけて 薄切りをサッと氷水で冷して 洗いで食べた方が良いと思い 翌日さっそくやってみた。 油が抜けた分さっぱりとし、鯉の洗いのようになった。

080802_002.jpg

ボラについてWEBで検索してみて いろいろ考えてみた。
『ボラは美味しい』 とか 『ボラは食べられる』 といったような内容が多いのです。 つまり 『ボラは不味い』 『ボラは食べられない』 と思っているのが常識となっているので 逆に 『ボラは美味しい』 とか 『ボラは食べられる』 といった記事が多いのだ。 
しかしボラは結構食べられるし、美味しいのだ。 
以前 汚れた海のボラは不味かったのだろう。 そのため食べる人が少なくなって 『ボラは不味い』 という常識が出来上がったのではないだろうか。 
しかし 『イナセなおにいちゃん』 の 『イナセ』 の語源は 出世魚ボラの変化する呼び名(ハク、オボコ、スバシリ、イナ、ボラ、トド)の一つから来ていて この言葉が江戸時代の流行り言葉であったことを考えると 江戸時代 ボラは身近な魚で その印象は悪いものではなかったような気がする。 
そして結構食べられていたのではないかと想像できる。
世の中の常識というものは 確かに一面 正しいことを言っているとは思うが 物事は多面的であって 常識は鵜呑みにせず 他の見方をしてみるのも必要なのです。

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コメント 6

パトラ

見た目では、全く分かりません。
鯛のお刺身と言われれば、そう信じてしまいます。
一工夫するのも知恵ですね!
by パトラ (2008-08-04 16:34) 

kurakichi

パトラさん

コメントありがとうございます。
美味しい、美味しくない は自分で決めることだし
刺身が鯛であるかボラであるかは問題ではないのです。
by kurakichi (2008-08-04 18:39) 

m-grace

↑まさにそのとおりですよね。
色んな料理があって、人の舌もさまざま。
合うか合わないかは自分で決めることですね。
再認識!
by m-grace (2008-09-24 15:55) 

kurakichi

m-grace さん
コメントありがとうござします。

なんか えらそうなこと言ってますね
ちょっとはずかしい

by kurakichi (2008-09-24 16:40) 

piattopiatto

そうです
鯔はいい魚です
by piattopiatto (2008-11-20 21:14) 

kurakichi

piattopiatto さん
コメントありがとうございます。

私にとって初物でした。

by kurakichi (2008-11-20 21:18) 

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