高円寺も　なかなか　：雲が流れる如く：SSブログ

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高円寺も　なかなか　　[散歩の途中で] [編集]

高円寺駅は通過するだけの駅で降りたことはほとんどなかった。　ただ電車から見える　『フリートウッドマック』　の看板と　『さくら組』　の看板には何かひきつけられるものを感じていた。

６０年代のサブカルチャーを代表する『中央線の三寺』　と呼ばれる　高円寺、吉祥寺、国分寺で唯一　高円寺だけがあまり行ったことのない町であることが気になっていた。
そこで　先日　高円寺駅周辺を散策してきた。
高円寺はワンダーランドだった。

ここは　町おこしの成功例として　阿波踊りが有名である。　駅のトイレの男女マークまでもが阿波踊りをモチーフにしているし、総武線の発車ベルが阿波踊りのお囃子の笛の音になっている事を見ても　その力の入れようがわかる。　しかし、町の活性化、発展に関してやっていることは　阿波踊りにとどまらない。

今の高円寺の特徴になっている古着屋も　町が積極的に誘致して形となってきているし、　タイ料理フェアやヴェトナム料理フェアなどで町の外からの人を呼び込むイベントを行ったりもしている。　

一方、名曲喫茶　『ネルケン』、北口商店街の　昔ながらの威勢のいい八百屋と魚屋も健在で、
ある種混沌としているが　庶民的で親しみやすい町になっている。

少し繁華街を外れた所には　昔ながらの大衆食堂もあったりする。
店の名前が　『味二番』　とある。
高円寺中の飲食店の中で　『うちの料理は一番とは言わないが　二番目ぐらいであろう』　と言う意味なのだろうか
それとも　『うちの売りは一番目が安い！であって　味は二番目なのだ』　と言うことなのだろうか
冒頭の看板のように　強烈に個性を発揮しているものもあるのだが　何か奥ゆかしいさが残っている町　それが高円寺なのである。