京橋にこんなものが

先日　タケさんの　型絵染てぬぐい展　を観に行くとき　地下鉄京橋駅から歩いてゆきました。
　


京橋あたりを歩くのも何十年ぶりです。

この辺りにも　新宿のコクーンタワーほどではないのですが　
　


変わった建物が建ち始めています。

さて京橋なのですが　東海道で基点の日本橋の次にかかる橋が京橋と言う名前になっているのが不思議と言うか面白く思います。
今は川など見当たりませんが　首都高の下は川と言うかお堀と言うか　運河があったのですが今は埋め立てられてしまっています。
この京橋がかかっていた川の名は京橋川と言いますが　川の名が京橋川ということ自体がちょっと不思議です。
川とはいえこのあたりは運河で　運河は川と川をつなぎ網目状になっているので　当時は明確な名がなかったのではないかと思います。　
かけられた橋の名が先に決まって　そのあとで運河の名前が決まったのではないかと思います。



　
京橋と書かれたプレートがはめ込まれているのは橋の欄干ではなく
　




明治時代に造られたガス灯が復元されたものでした。
この説明の銅版の上には　
　


由利公正揮毫の　経綸　が御影石に彫られていました。
由利公正は五箇条の御誓文の原案を考えましたが　御誓文のその二に　「上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし」　と経綸と言う言葉が出てきます。
経綸と言う言葉は今はほとんど聞きませんが　「経済を振興する」　と言う意味で　明治の富国強兵の礎になった言葉です。
中学の社会科の授業でこの言葉を初めて目にしたとき　「ケイリン（競輪）するのか」　とふざけたことを思い出しました。
　
経綸の文字の下には　明治５年　火災で全焼した銀座の復興のため　東京府知事であった由利公正が耐火建築化を推進し　新橋までのこの通りに煉瓦造りの街を造り　以前はこの銀座通りが　「煉瓦通り」　と呼ばれていたことが書かれてありました。

この銀座通りをはさんだ向かいには　このガス灯の形を模した
　

　
交番がありました。

　


歩行者天国の銀座通りを京橋から入ってすぐに
　


まだ　佐々木商店がありました。
この日は定休日でお店を見ることは出来ませんでしたが　佐々木商店は used pipe 専門のパイプ屋さんで　３５年も前に
　


つやふきんを買いました。
残念ながら　現物はなくなってしまいましたが　綿か麻の混紡であったか　黄色い布巾だったと思います。

タグ：京橋 銀座

コメント 6

後ろと前に松竹梅が絡んで、手が込んでる。字も素敵。
デザイナーの名前なんか残らないじだいでしょうね。
銀座って、田舎では立っていかないような珍しいお店がある。
by はなこ (2009-09-01 11:48) 

こんばんは（*＾∀＾*）
あたし、こんなビル、建物好きです。
綺麗です（｀・ω・´）
交番、の形も素敵です。
つやふきんって何ですか？
by 華蓮 (2009-09-01 18:23) 

はなこ　さん

私も好きな図案です。デザイナーなどと呼ばれ名前が世に知れるようになったのは　ほとんど戦後のことですから　図案屋と呼ばれていた時代の人の名はほとんど残っていないでしょう。


by kurakichi (2009-09-01 20:12) 

華蓮　さん

華蓮さんは未来的な感じがするビルが好きなのですか。
つやふきんはタバコを吸うパイプを磨くための布です。
何か特殊な液が含ませてあるといったものではなく　細い糸でできたただの布だったと思います。
残念ながら今は手元にないにですが　機会があったら佐々木商店にもう一度買いに行ってみようかと思っています。

by kurakichi (2009-09-01 20:19) 

てぬぐい展の前記事拝見しました。
これ。。。見に行きたかったです！
もう終わってしまっているのですね。残念。
浅草の手ぬぐいやさんは、わりとよく行きます(^^)
by リュカ (2009-09-01 21:09) 

リュカ　さん

私も最終日にやっと行けた状態で　その記事も一週間後になってしまいました。
次回は事前に紹介できればと思います。

by kurakichi (2009-09-02 00:17)