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あしたのジョーの町にある喫茶店  [いこい]

11月に北千住を歩いたので12月は南千住から浅草にかけて歩いてみることにしました。
南千住、清川、日本堤 いわゆる山谷地区はドヤ街と呼ばれる一帯は とてもとてディープな場所で今まで避けていた場所でした。
映画ではどのように描かれているのかはまだわかりませんが
ここは
 
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あしたのジョーの舞台なのです。
あしたのジョーは原作が高森朝雄こと梶原一騎氏とちばてつや氏で1968年(昭和43年)から1973年(昭和48年)にかけて週刊少年マガジンに連載された漫画なのです。
テレビアニメとしても1970年(昭和45年)から1971年(昭和46年)に放送されて この主題歌の作詞が寺山修司氏でありました。
私は不幸にして高校時代は漫画には興味がなく あしたのジョーの名前ぐらい そして寺山修司氏が登場人物の力石徹の死に際して葬式を行ったことぐらいは知っていていましたが 物語の背景や詳しいストリーについては知りませんでした。 
そのあしたのジョーの舞台がここであって
 
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来春に映画 あしたのジョー が放映されるのです。
このポスターが貼られていたのは いろは会商店街 でしたが そのあまりにディープさからここでは他にはシャッターを押すことができませんでした。

今までになく緊張して歩いていた街で一軒の喫茶店を見つけました。
 
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バッハと言う名前の喫茶店で このお店は
 
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泉麻人氏の 東京ふつうの喫茶店 でも紹介されていました。
この本で紹介されている喫茶店は 今ではちっとも ふつう ではないお店ばかりです。
この本の中では 
 
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本格派 つまりしっかりとしたお店の味を持っていること、接客態度が素晴らしく、それが押し付けではなく とても心地よいお店であることが書かれていましたが 実際まさにその通りのお店でした。

頼んだケーキも絶品で 失礼ながらこの街でこの質の高さ まさに驚きでした。
お店の入り口には
 
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いすが置かれていて ここが待合になっています。
ひっきりなしに訪れる地元のお客さんが席があくまで待つ場所なのです。
お客さんが見えられたとき また帰るときの店員さんの挨拶も気持ちの良いこと 
そしてこの日はちょうどクリスマスイブで この待合の場所がクリスマスケーキの受け渡し場所になっていました。
予約したケーキを取りに来たお客さんには そのケーキを作ったであろうかと思われるパティシエールが挨拶に出てきます。
その光景にも何か地元を愛する下町気質を感じて心安らぎました。
そのパティシエール見た目はお母さんと言った小柄な方なのですが 私が食べたチョコレートケーキの味からして抜群のセンスを持っている方でした。
この日はここで宝物を拾った気がして嬉しくなりました。

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コメント 27

hayama55

東の山谷、西の西成(?)
ちょっとディープすぎて、今でも近づきがたいです。
by hayama55 (2010-12-29 00:09) 

pandan

あしたのジョー、映画が来年ありますね。

今年もお世話になりました
今年の更新は今日で終わりなんです、
来年もよろしくお願いします★
by pandan (2010-12-29 05:52) 

kurakichi

hayama55 さん

ここはディープの深さが違いますね。

by kurakichi (2010-12-29 09:48) 

kurakichi

pandan さん

こちらこそ来年もよろしくお願いいたします。

by kurakichi (2010-12-29 09:49) 

b.b.mk2

あしたのジョーにふるさとがあったんですね
モデルになった町、時代は違っても興味深いです
ディープな町、人の息づかいまで聞こえてきそうですよね
缶ビールを片手に立ち食いしながら散策してみたいな
by b.b.mk2 (2010-12-29 11:04) 

はなこ

何がディープなのか、よくわからないけど。普通の商店街に見える。うかつに歩くと危なかったりするの?
まっすぐじゃないから、古い道かな?
この変、一番空襲がひどかったところよね。

by はなこ (2010-12-29 11:07) 

kurakichi

b.b.mk2 さん

ある種人を寄せ付けない雰囲気のある街です。
私には缶ビール片手でとは少し難しく思われます。

by kurakichi (2010-12-29 14:26) 

kurakichi

はなこ さん

ここは以前 山谷のドヤ街と呼ばれていて簡易宿泊所が多くありました。
今はその簡易宿泊所も外人相手の宿に衣替えをして営業していたりしています。
このビジネスホテル紅陽は日本をイメージする松と富士山を建物の壁に描いています。

by kurakichi (2010-12-29 14:34) 

nikon_like

あしたのジョーの舞台だったのですね。
はじめて知りました。
なんだか...面白そうですね。
北千住へ時々行きますので、南千住へもいつか行ってみたいと思います。
by nikon_like (2010-12-29 16:18) 

リュカ

バッハは、千住大橋のお寿司屋さんで教えて貰って
一度だけ1度だけ行ったことがあります^^
とっても落ち着く雰囲気の喫茶店でした。

by リュカ (2010-12-29 16:57) 

ぼんぼちぼちぼち

映画「あしたのジョー」ちと興味ありやすね。
ちいとだけ調べたら ジョーと力石役の役者さん二人は
この作品に挑むために 共に10キロほどしぼったのだそうでやす。
また、主題歌は 残念ながら寺山修司氏作詞のあれではなく
新たに創られたものだそうでやす。
原作は 当時の反体制の時代を背負ってこその意味合いがあったわけでやすが
今回、時代との関わりをどのように描いてゆくのか
そこが一番 気になりやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-12-29 19:49) 

夏炉冬扇

今晩は。
明日のジョーの故郷でしたか。
智恵がつきました。
by 夏炉冬扇 (2010-12-29 21:36) 

八犬伝

この街は、凄いですよね。
私でさえ
カメラ持ったまま、足早に通り過ぎてしまいました。
by 八犬伝 (2010-12-29 23:38) 

みち

あしたのジョーは子供の頃弟とアニメ(再放送?)を見ていました。
懐かしいです^^舞台がちゃんとあったのですね。
by みち (2010-12-30 00:45) 

kurakichi

nikon_like さん

ある意味興味をそそられる場所です。
三ノ輪あたりから歩いてみてはどうでしょうか。

by kurakichi (2010-12-30 09:53) 

kurakichi

リュカ さん

喫茶店バッハ 輝いていました。

by kurakichi (2010-12-30 09:55) 

kurakichi

ぼんぼちぼちぼち さん

あの街自体が いろいろな時代にどのようにかかわっていたのか興味があります。
違った歴史が見えてくるように思えます。

by kurakichi (2010-12-30 10:01) 

kurakichi

夏炉冬扇 さん

40年も前に作られたお話ですがまたスポットライトが当てられようとしています。
どのように描かれるか、どう受け取られるのか興味があります。

by kurakichi (2010-12-30 10:07) 

kurakichi

八犬伝 さん

あの街は下町の達人八犬伝さんでも足早で通り過ぎる街なのですね。

by kurakichi (2010-12-30 10:31) 

kurakichi

みち さん

あしたのジョーの舞台であるこの町が再度注目を集めて町が活性化すると良いと思っています。

by kurakichi (2010-12-30 10:39) 

そらへい

「巨人の星」「明日のジョー」と
梶原一騎さんブームでしたね。
力石のお葬式があったときは、
なぜなのかわかりませんでした。
「バッハ」
魅力的な喫茶店ですね。

by そらへい (2010-12-30 17:45) 

me-co

泪橋の近くにある会社に仕事に行ったことがあります。
「ホントにあるんだ!」ってビックリしましたねー当時。。
by me-co (2010-12-30 18:32) 

kurakichi

そらへい さん

梶原一騎さんの作品に 空手バカ一代 や 愛と誠 などもありましたね。
バッハ とても良いお店でした。

by kurakichi (2010-12-30 21:17) 

kurakichi

me-co さん

泪橋 名前からして何か特殊な感じがしますね。
山谷って本当にあったんだー
私も今回そういった印象を持ちました。

by kurakichi (2010-12-30 22:45) 

opas10

この界隈、自分も自転車で明治通り沿いを早々に通り抜けて、ほうほうの態で白髭橋を渡ったのですが、喫茶店のバッハは意外でした!もう少しちゃんと散策せねば、と反省です。
by opas10 (2011-01-04 13:36) 

kurakichi

opas10 さん

あの界隈 雰囲気に飲み込まれてしまいついつい逃げ出したくなってしまいます。
よそ者を拒絶する空気が漂っていますが うまく溶け込めれば意外と心地よい場所なのかもしれません。

by kurakichi (2011-01-04 21:33) 

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