鉋以外の匠技 [伝統と文化]
匠達の鉋技には惚れ惚れしてしまいましたが この会場では台鉋以外にも匠達の手わざのいくつかを見ることができました。
その一つが
槍鉋(やりがんな)です。
鉋は鉋なのですが今はほとんど使われない道具です。
台鉋(だいがんな)がまだなかった時代 板や柱の表面を平らに削るには 釿(ちょうな)で荒く削った後 この槍鉋で表面を仕上げていました。
反り返った槍の刃で削った削り屑は台鉋で削ったものと違い 髪飾りに付いているテープのようなくるくる巻きのひも状になります。
この槍鉋で板や柱の表面を平らにするには計り知れないほどの感覚の鋭さ、集中力、神経の図太さが必要だと感じました。
そもそも丸太から板や柱を切り出すには木の軸に沿って鋸を入れます。
今は電動の帯鋸や丸鋸で ジャーと切ってしまいますが 昔は縦挽きの大鋸(おが)や
この写真のような二人で挽く鋸を使っていました。
この鋸の刃をよく見ると
中央で刃の向きが異なっていて引くときも押すときも木を切ることができます。
イメージとしてはシーソーの動きに似ています。
また普通の鋸のように柄が刃の延長線上にあるのではなく 刃に直角方向に柄を付けその柄を両手で掴み体重をかけて挽きます。
この鋸の刃は帯状でふにゃふにゃなので 竹を支柱にし麻縄を絞ることで引っ張りのテンションを加える工夫をしています。
さらに
このようなことも行っていました。
これは何をしているのかというと 木っ端を罫引き(けびき)と鋸、鑿、鉋で刻み
その刻んだ木っ端を使ってこの棟梁が持っている立体パズルやテーブルの上にある立方体などを組み上げます。
私の家は今から50年前にある棟梁に頼んで建ててもらったのですが その棟梁が休憩時間にもっとパーツの数は少ないものですが同じような組木パズルを子供の私に作ってくれました。
そしてそのパズルは今でも私の宝箱の中にあります。
その一つが
槍鉋(やりがんな)です。
鉋は鉋なのですが今はほとんど使われない道具です。
台鉋(だいがんな)がまだなかった時代 板や柱の表面を平らに削るには 釿(ちょうな)で荒く削った後 この槍鉋で表面を仕上げていました。
反り返った槍の刃で削った削り屑は台鉋で削ったものと違い 髪飾りに付いているテープのようなくるくる巻きのひも状になります。
この槍鉋で板や柱の表面を平らにするには計り知れないほどの感覚の鋭さ、集中力、神経の図太さが必要だと感じました。
そもそも丸太から板や柱を切り出すには木の軸に沿って鋸を入れます。
今は電動の帯鋸や丸鋸で ジャーと切ってしまいますが 昔は縦挽きの大鋸(おが)や
この写真のような二人で挽く鋸を使っていました。
この鋸の刃をよく見ると
中央で刃の向きが異なっていて引くときも押すときも木を切ることができます。
イメージとしてはシーソーの動きに似ています。
また普通の鋸のように柄が刃の延長線上にあるのではなく 刃に直角方向に柄を付けその柄を両手で掴み体重をかけて挽きます。
この鋸の刃は帯状でふにゃふにゃなので 竹を支柱にし麻縄を絞ることで引っ張りのテンションを加える工夫をしています。
さらに
このようなことも行っていました。
これは何をしているのかというと 木っ端を罫引き(けびき)と鋸、鑿、鉋で刻み
その刻んだ木っ端を使ってこの棟梁が持っている立体パズルやテーブルの上にある立方体などを組み上げます。
私の家は今から50年前にある棟梁に頼んで建ててもらったのですが その棟梁が休憩時間にもっとパーツの数は少ないものですが同じような組木パズルを子供の私に作ってくれました。
そしてそのパズルは今でも私の宝箱の中にあります。
家を建てるには左官や土工、電気工 色んな職人が入りますが、大工さんは、歴史的にも一目置かれる存在だったのですね~
by taku1_lily (2012-05-29 05:30)
お早うございます。
槍鉋、珍しいものを見せていただきました。★★★
by 夏炉冬扇 (2012-05-29 07:28)
すごいですね!
匠たちの技・・・・目の前で見てみたいです!^^
by hatumi30331 (2012-05-29 08:01)
工具も素晴らしいですが
職人さんの技はもっと素晴らしいですね。
by lamer (2012-05-29 09:45)
槍鉋を使っているところ、生はもちろん、写真でもはじめて見ました。すごい技ですね。
今でもこういう技を身につけている大工さんがいらっしゃるのは、本当に頼もしいことですが、実際、家の改築などではこうした大工さんにはお目にかかれませんね。
by お水番 (2012-05-29 10:34)
大工にしても左官にしても今は日本古来の伝統技能を受け継ぐ人が少なくなっているそうですね。日本の風土に適した建築はやはり日本古来の伝統技能により生まれるものでこれを誇りにしこれらの技能を維持継承していけるよう応援していくことが必要だと思います。
by れもん (2012-05-29 11:11)
正確なカットでないとこうは組めませんね
すばらしい作品です
by よいこ (2012-05-29 12:09)
前回と今回、いやあ、とにかくすごい技術ですね。今ではよほどのお金持ちでなければ個人宅でこのような技術を使った家は建てられませんが、神社仏閣などの建立や修復で、いつまでも継承されていってほしいものですね。
by sig (2012-05-29 22:08)
匠の技 すごいですね 極みですね
by エコピーマン (2012-05-29 22:36)
チョウナを使える職人さんはテレビで見たことがありますが、槍鉋を使う職人さんがまだいるんですネ!!やはり宮大工をしている方なんでしょうか?
by Mitch (2012-05-29 23:04)
こういう技はなくしてはいけないと思います。
by Cazz (2012-05-30 09:54)
コメントをいただいた皆さん
残念ながらもう一般住宅建設の世界ではこういった技はほとんど使われなくなってしまいましたね。
寺社の建物といったところで何とか受け継がれていってほしいと願っています。
by kurakichi (2012-05-31 01:56)
沒有醫生的處方
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