東京カテドラル関口教会

さてこの日ぜひ見ておきたかったのは
　


丹下健三氏設計の東京カテドラル関口教会にある聖マリア大聖堂です。
目白通りに架かる横断歩道橋に上ったとき鐘が鳴り響き葬列が出発しました。

横断歩道橋の裏側は
　


椿山荘です。

この横断歩道橋からは
　


聖マリア大聖堂の全容を収めることができます。

葬列が出た後に少し近づいてみました。
入り口を入ってまず目にするのが大聖堂の


　
南側の側面です。
この建物を上から見ると十字架の形になっていて　写真の右側のほうが左側より傾斜が急で高さも高くなっています。
この東側の高くなっているほうに祭壇が置かれています。
この建物の本体は鉄筋コンクリート造りですが　外装はステンレススチール板で覆われています。
ステンレススチール板で覆われている大きな８枚の側面は微妙に湾曲する双曲放物面になっていて　このステンレススチールに反射する光は東京カトリック大司教区のＨＰには　社会、人心の暗闇を照らすキリストの光を思わせるもの　と書かれています。
この構造はシェル構造と呼ばれていて建物にかかる応力を適切に分散することができるので　この建物のきわめて個性的な鋭く繊細なフォルムを実現することができているのです。
丹下氏はこの大聖堂が造られた時期とほぼ同じときに造られた代々木体育館にもこのような曲面を使っています。

建物の基底部は石板が貼られていて
　


上部とは対照的にどっしりとした印象です。
そしてそこには
　


地下聖堂への入り口がありました。

タグ：教会 丹下健三 シェル構造

コメント 14

このカテドラルはボーイスカウトで数度お邪魔していますが、内部もとても素敵です。
by 駅員3 (2013-02-06 09:57) 

素敵ですよね。
空中から見ると、十字架になっているんですね。
知りませんでした。
by カエル (2013-02-06 11:21) 

椿山荘には上司の披露宴で行ったことがありますが、
近くにこんな素敵な聖堂があるとは、知りませんでした。
by johncomeback (2013-02-06 11:44) 

羽根を広げたように壮観な建物ですね。
ジュディオングさんのようにも見えます（＾＾；）
by momiji (2013-02-06 13:21) 

椿山荘の裏にこんな場所もあるんですね。
by ヨッシーパパ (2013-02-06 19:20) 

教会と言うと、長崎の「大浦天主堂」や「浦上天主堂」をイメージしてしまいますが、この「聖マリア大聖堂」は斬新なデザインですね＾＾
母校のチャペルも、一般的なものだったと思います!?
by 風来鶏 (2013-02-06 20:11) 

駅員３　さん

ハイ、地下聖堂とても素敵でした。

by kurakichi (2013-02-07 09:57) 

カエル　さん

教会は上から見ると十字架に見えるように造られているものが多くありますが　この建物のように極端に細いシェイプのものはあまりないようです。

by kurakichi (2013-02-07 10:01) 

ｊｏｈｎｃｏｍｅｂａｃｋ　さん

この目白崖線は他にも見所がいっぱいです。

by kurakichi (2013-02-07 10:02) 

momiji　さん

ハイ、あの衣装を思い出してしまいますね。

by kurakichi (2013-02-07 10:04) 

ヨッシーパパ　さん

椿山荘の和と対極のデザインが面白いです。

by kurakichi (2013-02-07 10:05) 

風来鶏　さん

もう５０年近く前の建物ですが今でも斬新というイメージですね。

by kurakichi (2013-02-07 10:09) 

いかにも丹下健三らしい、大向こうを唸らせる建物ですね。素材と構造、造形の斬新さは今になってもその凄さを感じることができます。でも前川ファンの目には、この「どうだすごいだろう！」感がいかにも丹下っぽくてちょっと・・・・（笑）。
by opas10 (2013-02-10 11:52) 

opas10　さん

ごもっともごもっともです。

by kurakichi (2013-02-11 00:48)