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アースダイバーを読む  [本]

小金井市立図書館で借りた 中沢新一著の
 
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アースダイバーを読みました。

中沢新一氏の本を読んだのは今回が初めてでしたが ずいぶん昔氏を何度かテレビで見た覚えがあり その時はずいぶんオカルティックな人だなあという感想でした。
オーム真理教よりの意見も言っていたようにも記憶していて本を買ってまで読もうとは思っていませんでした。
その中沢氏が書いたアースダイバーは 東京にある縄文時代の遺跡が洪積層沖積層の境目に多くあって そこは湿り気のある土地でそこはその後も稲荷神社が多く建てられ ある種特殊は意味を持ちながら現在の東京を形作る一要素となっていると説明しています。
東京の街歩きをする者にとって一度は目を通しておきたいと思っていた本でした。
 
章だては

140313_002.jpg

基本地域ごとになっていて大体が一度は行ったことがある場所でした。
しかし、あぁなるほどと思うことも多かったのですが ちょっとこじつけが過ぎるのではと思われるものもあって学術的にどうのこうのと言うより 一つの読み物としては楽しめました。

ところでアースダイバーというタイトルは
 
140313_004.jpg

アメリカ先住民の神話に拠っていますが それはアピ(潜水鳥)が水底から取ってきたグニャグニャの泥でこの世が作られたと書かれています。
中沢氏は0か1でできているコンピュータに依存しているある意味硬直化している現在の東京をもう一度泥のようなグニャグニャとした発想でとらえ直そうという意味でこのタイトルにしています。

ところで巻末に
 
140313_003.jpg

洪積層沖積層を色分けした東京の地図がありました。
この本を読んでいて縄文時代の海進期の海岸線がこの色分けされた状態であると一瞬思ってしまうのですが このような毛細血管状のものではなかったはずです。
海進が終わり海水面が今の状態に下がってからも川による浸食があり、その結果このような地形になったのであって若干誤解を生じるものでした。
この地図はその後ネットで
 
140313_005.jpg

進化していました。(http://e.mapping.jp/dive.html
Google Earth を
 
140313_006.jpg

利用したもので
 
140313_007.jpg

一般の人も写真やツイートをマッピングできます。
ちなみにこのボーっと丸い黄色い部分は稲荷神社の勢力を示しているようで、実際に稲荷神社がある場所はアメリカ先住民の神話に出てくる潜水鳥アピの形になっています。
そのアイコンをクリックすると投稿した写真が表示されるようになっていました。
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コメント 6

駅員3

これはとても面白そうな本ですね。
さっそく探してみます!!
by 駅員3 (2014-03-13 07:05) 

cocoa051

読んでみたいですね。
by cocoa051 (2014-03-13 07:12) 

PENGUIN

面白そうな本ですね。読んでみたいです。
by PENGUIN (2014-03-13 10:31) 

kurakichi

駅員3 さん
cocoa51 さん
PENGUIN さん

東京の奥底には縄文の文化が脈々と流れているといった視点が斬新でとても面白く読みました。
機会があったら是非ご一読ください。

by kurakichi (2014-03-13 21:35) 

COLE

結構面白いですねぇ!
by COLE (2014-03-16 06:15) 

kurakichi

COLE さん

ハイ、とても面白く読みました。

by kurakichi (2014-03-16 09:48) 

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