暗闇の中で考えたこと [アクシデント]
小川の水に漬かりながら先に死んでいった友人達3人のことを考えていました。
一人はすでに書きましたが、酔っ払って野川に転落した国分寺の飲み友達。
あとの二人は以前勤めていた会社の同僚。
その2人は 1992年1月に遭難したタカ号に乗っていました。
一人はヨット乗りとしては神様のような大先輩であり 私たちの面倒をよく見てくれた武市さん。
もう一人はスポーツが好きでメカに強い高瀬君という好青年。
私はリゾートを企画する会社で彼ら2人と会社のマリンクラブで遊んだり、
オーストラリアのリゾート開発で現地を視察したり、リゾートプランを作る仕事をしていました。
タカ号の事故が起きる前に私はその会社を辞めていたので 事故のあったジャパン~グアム ヨットレースには誘われませんでしたが 武市さんと高瀬君がレースに参加することは レース前に高瀬君からもらった電話で知っていました。
このレースは小網代沖からグアム島までを年またぎで行うものでした。
途中で音信を絶ったタカ号は新年を迎えてもグアムに現われませんでした。
年が明けてから武市さんと高瀬君の無事を祈っていましたが、残念なことに彼らは南の海に消えていってしまいました。
この事故では佐野さんたった一人が27日の漂流後生還しました。
ヨットが転覆し 武市さんや高瀬君たちはヨットを放棄し、ライフラフトに乗り移り ひたすら飢えと乾きに耐えながら 救助を待っていました。
もう自力ではどうすることも出来なく ひたすら神に祈り 救助を待つ心境はなかなか想像できるものではありません。
武市さんは皆を勇気付けるため気丈に振舞っていたと聞いています。
遺骨のない高瀬君の葬式では 高瀬君にかけてやる言葉などまったく頭に浮かびませんでした。
あれからすでに16年も経ってしまいました。
私の場合は 彼らのように壮絶な本当の死に直面した訳ではないのですが、今回 ほんの少しですが武市さんと高瀬君の悔しさを知ることが出来たと思います。
改めて武市さんと高瀬君のご冥福を祈ります。
今読み終えました。
感動で涙が流れるのを抑えられませんでした。
この事故のことは知らないまま、読み終えた後で
ネットで調べこのページに入り、思わずコメントをのしています。
2008年の記載なので、私のコメントには気がつかないでしょうが
いい本で巡り会いました。
by 64歳のおばあさん(本人はそう思ってません)です (2012-08-21 05:16)
64歳のおばあさん さん
わざわざのコメントありがとうございました。
by kurakichi (2012-08-21 06:53)
この本のおかげでいいブログに巡り会いました。
シニアからのつながりブログが多いのですが、
こんな風に突然見つかるんですね。
by 続き (2012-08-21 17:57)
続き さん
いいブログと評していただき恐縮です。
今後とも宜しくお願いいたします。
by kurakichi (2012-08-21 18:04)